更新日:2022年6月14日
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ヤンバルトサカヤスデが発生しています
ヤンバルトサカヤスデとは
ヤンバルトサカヤスデは、台湾原産の外来生物です。落葉や朽木などの腐った植物質を餌とし、日光の当たらない湿った場所を好みます。ヒトや植物、農作物に害を及ぼすことはありませんが、繁殖力が強く、おびただしい数で集団移動したり、ブロック塀や壁をよじのぼったり、家屋の中に侵入したりすることから、強い不快感を与えるため、不快害虫とされています。
県内では平成3年に徳之島町で確認されて以来、奄美大島、南薩地方、平成15年鹿児島市に拡大し、さらに年々、県本土の市町村区域へ生息地域を拡大しています。平成26年には、姶良市の一部の地域で確認され、平成28年と平成29年には平松地区の一部の地域でも確認されました。
姶良市内の発生状況は、下記により確認できます。
『ヤンバルトサカヤスデ発生状況』(令和2年11月1日現在)(PDF:1,004KB)
ヤンバルトサカヤスデの生態
- 卵→幼虫→亜生体→成虫と発育し、一生は約1年余りです。交尾期は10月から11月頃で、交尾後約1ケ月で産卵します。1回の産卵で数百個の卵が生み出されます。
- 集団移動時期が年に2回あり、4月から6月頃に幼虫の集団移動、10月から11月頃には成虫の集団移動が起こります。
- 湿度の高い雨上がりの夜によく集団移動します。
ヤスデのまん延防止
ヤスデのまん延は、生息地域からの庭木や堆肥などの移動とともに、卵や幼虫が人為的に運ばれることが最も大きな要因であるといわれています。ヤスデのまん延を防ぐために、次のことに注意してください。
〇地域で協力し、ヤスデの生息しにくい環境作りを
- 一般の家庭用殺虫剤で駆除することもできますが、草刈りや溜まった落葉の除去などを行い、日当たりを良くし、暗く湿った場所を作らないようにしましょう。
- 側溝は周辺も含めて清掃を行い、ヤスデが入り込んだり雨水に流れて移動したりすることを防ぎましょう。
- ヤスデは外界から刺激を受けるとシアン化合物を含む悪臭ガスを発生しますので、焼いたり熱湯をかけたりするのはやめましょう。このガスを大量に吸うと頭痛や下痢、吐き気といった症状に襲われることがあるので、注意が必要です。
〇一人ひとりが意識して、ヤスデを持ち込まない、持ち込ませない
- ヤスデの生息地域からの園芸樹木などの根付植物の持ち出しに注意しましょう。やむを得ず持ち出す場合は株もと・根回りの土壌にジョロなどで薬剤を十分に注ぎ込みましょう。
- 堆肥や敷きわら、土木工事などに伴い土壌などを生息地域から搬出する場合は、搬出現場で薬剤処理や燻蒸処理をしましょう。
『ヤンバルトサカヤスデ』まん延防止チラシ(PDF:1,886KB)
詳しくは、鹿児島県ホームページ『ヤンバルトサカヤスデ対策について』(外部サイトへリンク)をご覧ください。
ヤンバルトサカヤスデを発見したら
ヤンバルトサカヤスデを見つけた時は、下記連絡先までご一報ください。
ヤンバルトサカヤスデ駆除薬剤購入助成金交付要綱
姶良市衛生協会では、ヤンバルトサカヤスデに対する駆除薬剤の購入助成を行います。
関連リンク(外部サイト)