更新日:2024年5月24日

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DVとは

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DVの種類

身体的暴力

殴る蹴る、たたく、突き飛ばすなどの行為のこと。刑法第204条の傷害や第208条の暴行に該当する違法な行為であり、たとえそれが夫婦間などで行われたとしても処罰の対象になります。

例)平手でうつ、殴る、蹴る、ものを投げる、刃物を突きつける、引きずり回す、殴るふりをする、髪をひっぱる、首をしめるなど

精神的暴力

心無い言動などにより、相手の心を傷つける行為のこと。精神的な暴力については、その結果、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に至るなど、刑法上の傷害とみなされるほどの精神障害に至れば、刑法上の傷害罪として処罰されることもあります。

例)大声でどなる、無視する、実家や友人と付き合うのを制限する、電話やメールを細かくチェックする、「誰のおかげで生活できるんだ!」「頼りにならないヤツだ!」などと言う、人前でバカにしたり命令するような口調でものを言う、大切にしているものを壊したり捨てたりする、「子どもに危害を加える」と言っておどす、殴るそぶりや物を投げるふりをするなど

経済的暴力

精神的暴力の中でも、金銭を管理することで被害者の行動を制限する行為のこと。

例)生活費を渡さない、働かない、仕事をさせない、「外で働くな!」と言ったり仕事を辞めさせたりする

性的暴力

夫婦間の性交であっても、刑法第177条の強姦罪に当たる場合があります。(夫婦だからといって、暴行・脅迫を用いた性交が許されるわけではありません。)

例)性行為を強要する、避妊に協力しない、無理やりポルノビデオやポルノ雑誌を見せる、中絶を強要するなど

DVはなぜ起こるのか?

DVが起こる背景には、「女性は男性に従うもの」という女性に対する優位意識や所有意識、「男は仕事/女は家事や育児」といった性別役割分担意識があると言われています。他にも、男性に比べて女性の経済的格差があることや夫婦間の暴力を容認するような社会的風潮があることもDV問題の解決を困難にしています。

また近年では妻から夫へのDVも増えています。これは、夫婦平等という意識の浸透により、男性に対して暴力を振るうことに対しての抵抗感が薄れたことや経済的な不満、将来への不安などが原因であると言われています。

このようにDVは、個人だけの問題ではなく社会全体の構造的な問題であり、その防止のためにも、私たち一人ひとりがDVに対する正しい認識を持つことが求められています。

DVのサイクル

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DVによる影響

DVは重大な人権侵害であり、犯罪です。決して許される行為ではありません。しかしながら、DVについての社会的認識や理解はまだまだ不足しています。その結果、いまだに被害者が後を絶たず、特に女性や子どもに対して深刻な傷を負わせています。

被害者への影響

特に深刻な症状

  1. うつ
    心と体が疲れ果てている状態。意欲低下や自信喪失などにつながる。
  2. PTSD
    暴力から逃れても暴力を受けたことが心の傷になる(心的外傷的ストレス障害)。症状としては、自分が意図しないのにある出来事が繰り返し思い出され、そのときに感じた苦痛などの気持ちがよみがえったり、体験を思い出すような状況や場面を、意識的または無意識的に避け続けたり、あらゆる物音や刺激に対して過敏に反応し、不眠やイライラが続いたりすることなど。
  3. 恐怖感
  4. 無力感

など

精神的な症状

不眠、神経過敏、自信喪失、判断力の低下、孤独感、フラッシュバック、失感情症、パニック症状、対人恐怖症、自殺願望など

身体的な症状

暴力によるケガ、からだのだるさ、胃腸障害、頭痛、冷汗、生理不順、喉の渇き、悪寒、食欲不振、過食、拒食、性的機能障害など

子どもへの影響

暴力を目撃したことによって、子どもに様々な心身の症状が表れることもあります。また暴力を目撃しながら育った子どもは、感情表現や問題解決の手段として暴力を用いることを学習することもあります。

  1. 母親同様に父親から直接な被害にあったり、また夫から暴力を受けた母親から虐待を受けたりすることがある。
  2. 父親から母親への暴力を見続けることによる心身の発達への影響や、暴力を受けた母親の情緒不安定の影響を受ける。
  3. 男女関係や人との関わり方を家族から学ぶ子どもにとって、刷り込まれた規範が自己形成に大きな影響を与える。
  4. 貧困などにより、成長発達が保障されにくいこともある。

加害者のタイプ

暴力を振るう加害者については、一定のタイプはなく、年齢・学歴・職種・年収に関係がないと言われます。人当たりが良く、社会的信用もあり、周囲の人からは「家で妻に対して暴力を振るっているとは想像できない。」と思われている人もいます。

加害者の中には、家庭という密室の中でのみ暴力を振るう人もいますが、普段から誰に対しても暴力的で、見知らぬ人に対しても言いがかりをつけて暴力を振るう人もいます。またアルコール依存や薬物依存、精神障害などが関連して暴力を振るっていると考えられる人もいます。

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