更新日:2025年3月24日
ここから本文です。
「姶良の煮しめ」が文化庁の「100年フード」に認定されました!
「姶良の煮しめ」とは?
「姶良の煮しめ」は、さつま料理で姶良市内の各家庭における「こだわり煮しめ」の総称です。藩政時代から夕飯の副食として食されており、今では節句や盆・正月などの行事食や冠婚葬祭などでも食されています。「姶良の煮しめ」は、旬の地元野菜や山菜、鶏肉などをたっぷり使って煮汁が無くなるまでじっくりと煮込むため、具材にしっかりと味が染みこみます。また、各家庭で使用する具材や作り方が異なり、味付け、色合い、美しい盛り付けに加え、各家庭の創意工夫による一品一品に個性があるのが特徴です。それぞれの家庭の数だけ煮しめが存在し、それが代々伝えられています。近年、食生活の多様化と高齢化の進行により、素朴だった家庭の味が消えつつあります。姶良市では、2021年から市民挙げての「煮しめグランプリ」を開催し、「姶良を煮しめの聖地に!」をスローガンに鹿児島に伝承される食文化の発信と継承に向けた食育活動の推進を図っています。
100年フードとは?
日本には豊かな自然風土や歴史に根差した多様な食文化が存在しており、文化庁では、その中で特に歴史性のあるものを文化財として登録する取組を進めていました。
一方で、全国各地には、比較的新しいものであることなどを理由に文化財として登録されない食文化であっても、世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたものが多く存在することから、そのような食文化を「100年フード」と名付け、地域の関係者や地方自治体が100年続く食文化として継承する取組を実施する事業です。
【認定基準】
100年フードに認定されるには、以下の全てを満たす食文化であることが条件となります
(1) 地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有の食文化
(2) 地域において、世代を超えて受け継がれ、食されてきた食文化
(3) 地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在する食文化
【認定部門】
(1) 伝統の100年フード部門 ~江戸時代から続く郷土の料理~
(2) 近代の100年フード部門 ~明治・大正に生み出された食文化~
(3) 未来の100年フード部門 ~目指せ、100年!~
詳細について
公式サイト 全国各地の100年フード (foodculture2021.go.jp)(外部サイトへリンク)<外部リンク>
こちらのサイトから、日本全国の100年フードの情報を覧いただけます。