トップ > 行政・議会 > 施策・計画 > 施政方針 > 平成30年度の姶良市施政方針

更新日:2018年6月13日

ここから本文です。

平成30年度の姶良市施政方針(原文のまま)

平成30年第2回市議会定例会の開会に当たりまして、30年度の市政運営の基本方針、主要施策の概要、予算の基本方針、予算の概要や提案理由につきまして御説明申し上げます。

1はじめに 

明治維新の源

今年、2018年は「明治維新150年」の年です。そのような記念すべき時に、姶良市長として皆様に市政に臨む所信を表明できることを光栄に思っております。

「明治維新」で私たち鹿児島県人が思い浮かべる名前は、「西郷隆盛」・「大久保利通」・「島津斉彬」・「島津久光」といったところでしょうか。

皆さん、それぞれでまだまだ多くの名前が出てくるかもしれません。

時は150年前。明治の世。鹿児島の偉人たちは西洋列強に肩を並べるために必死にもがき、近代日本の基礎を築き上げていきました。その明治維新が、なぜ鹿児島で興せたのか。その要因の一つとされているのが島津斉彬の曽祖父、いわゆるひいおじいさんの存在があったと言われております。

その人の名前は「島津重豪しげひで 」。

私の尊敬する人物でもあります。「島津重豪」は、島津家第25代当主であり、薩摩藩の第8代藩主です。

ではなぜ、彼の存在が「明治維新」の引き金になったのか。

重豪は、加治木島津家の家督を継ぎ、その後、11歳で薩摩藩の第8代藩主になります。それからというもの、薩摩藩の藩校である「造士館」を設立し、また武芸の稽古場として「演武館」も造り、一気に薩摩藩の教育の普及に努めていったのです。

さらに、暦や天文学を研究するための「明時館」を設立しました。そこは天文学を主に学ばせ、のちに「天文館」と呼ばれ、今や南九州一の繁華街である天文館の名前の由来になったのは有名な話であります。

また、福祉や医療のための「医学院」を設立し、医療技術の養成にも尽力しました。そして、これらの学校には武士階級だけではなく、農民や町人なども通えるように公平・公正な教育環境を整えたのです。

 

種をまき、水をやる

この重豪の政治があったからこそ、薩摩に教育の基礎ができ、身分に関係なく知識を得、見識を高めていくことができました。そして、重豪の時代からおよそ100年後、その曾孫である島津斉彬の時代に鹿児島で維新を起こすエネルギーが蓄積し、その後開花したと言われております。

いきなり明治維新が起きたのではありません。そこには種を撒き、水を与えていた時代があり、そして、それが実を結ぶ時代が到来したのです。重豪は「オランダかぶれ」で贅沢で愚かな主君だったという人もおりました。しかし、私は、それを承知の上で、あえて明治維新の偉人たちが活躍する下地をつくり、薩摩藩での教育改革を実行した重豪という人物を尊敬しているのであります。

当時、重豪に面会したシーボルトは、「島津重豪は、開明的で聡明な君主だ」と評しております。本市にも、いまこそ子や孫の時代を見据え、種を撒き、水をやることで、「未来に向けた大きな変革と成長」が必要とされるのです。

そして、さらに150年たった今、再び鹿児島県に大きな波が押し寄せてきています。2018年から2022年までの5年間は、鹿児島県が大きく飛躍し、日本全国から、いや世界から注目される期間となるでしょう。

 

向こう5年の鹿児島を見据えて

2018~2019

2018年の今年、「明治維新150年」と大河ドラマ「西郷どん」の放送。すでに本市でも、龍門司坂や掛橋坂、重富海岸などロケ地へ足を運ぶ観光客が目に見えて多くなっています。

来年2019年は「島津義弘公没後400年」です。

「西郷どん」で身近になった「島津家」のルーツを探るブームも起きており、姶良市・日置市などがしのぎを削る観光合戦になると思われます。

本市、特に加治木で受け継ぐ義弘公からの伝統は、どの「まち」よりも注目されなければいけないと考えます。

2020

そして、2020年は「東京オリンピック・パラリンピック」です。

今や外国から来る観光客は、東京や大阪といった大都会ではなく、北海道や九州といった「地方」に日本の良さを求め、観光に来ているようです。この大きなイベントと近年の外国人の観光動向にどう向き合うかが、各市町村が生き残りをかけた施策につながるものと考えております。

本市もこの流れに乗ることが重要だと思います。

さらにこの年は、「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」も開催されます。

市内では、かごしま国体種目の成年男女のバスケットボール、ライフル射撃のうちセンターファイヤーピストル、女子のゴルフが行われ、併せて、デモンストレーションスポーツのペタンクとダンススポーツが行われます。

また、かごしま大会では、知的障がい者の方のバスケットボールが行われることになっております。

かごしま国体・かごしま大会には選手をはじめ関係者の方々がたくさん姶良市を訪れることになり、競技が無事に行われることは当然のことですが、せっかく本市に来られた選手や関係者の方々に、姶良市を知ってもらうためのおもてなしを考えていかなければいけないと思っております。

行政と商工会や観光協会などが連携しあいながら、積極的に進めてまいりたいと考えております。

2022

そして、2022年になりますと、霧島市で「全国和牛能力共進会」が開催されます。昨年、宮城県での大会で鹿児島黒牛が日本一になりました。日本の牛肉「和牛」は、世界で最も高級で、食べてみたい憧れの食材と言われており、人気絶頂の「和食」と相まって「和牛」への人気は、私たち日本人が感じるよりも高いのです。その「和牛」の日本一が鹿児島黒牛なのです。

「全国和牛能力共進会」の経済効果は絶大で、宮城県が発表した昨年の宮城大会の経済波及効果は、なんと「101億1,700万円」でした。

2022年の霧島市での大会でも、県全体での経済波及効果が期待できます。「鹿児島の黒牛」を本場で食べたいと思う海外の食通たちが日本へ、そして鹿児島へとやってきて、大きな経済効果を生み出すのです。

開催地と隣接する「姶良市」もその経済効果を狙っていかなければなりません。5年後の動きを視野に入れながら、戦略的な施策をもって臨むべきと考えているところであります。

 

4つの約束

私は高校を卒業後、東京で学生生活を送り、そのまま就職しましたが、5年前に30年ぶりに鹿児島へと帰ってまいりました。

東京から地元姶良市を眺め、もっと良い所なのに、もっと素晴らしいところなのに、なぜ東京まで届かないのだろうと、いつも思っていました。

いつしか、「ふるさと姶良市のために何ができるのか?」を自問自答する機会が多くなって、そして挑戦した最初の市長選挙で落選し、そのあと鹿児島県のこと、姶良市のことを必死に勉強してまいりました。

それから、この4年間、市内をくまなく回り、多くの方と接し、ミニ集会などでたくさんの率直なご意見をいただいてきました。

「姶良市の隅々を理解したい。」その思いから一生懸命勉強させていただきました。そこから痛感しましたのは、市民目線で行う公平・公正な市政の必要性であります。

「姶良市のために。姶良市民のために」これが私のモットーであり、判断に迷ったら「それが市のためになるのか。市民のためになるのか。」と自問し、判断をしていきたいと考えております。

「主役は、姶良市民である皆さま方です。」

民間で培った経験と人脈をフルに活用し、市と県と国のパイプを太くし、市単独ではできない事業も、国や県との連携で、多くチャレンジしていきたいと考えております。

本市の情報発信力を高め、メディアとの良好な関係を築きながら、姶良市を今まで以上にPRしていこうと考えております。

このような基本的な方向性に立って、姶良市をさらに大きくするためにこれから申し上げます「4つのお約束」に基づき、積極的な施策を図ってまいりたいと考えております。

 

2 「4つのお約束」~4つの政策~

教育 

第1は「教育」であります。

冒頭紹介しました「島津重豪」は、後世まで藩校として栄えた「造士館」を、鹿児島城の二の丸の前、現在の中央公園の場所に3,400坪の敷地を確保して造りました。

そこでは、鹿児島の民に、儒教に基づいた教育を施しました。そして、斉彬の時代には、儒教に加え、西洋実学を学習の中心におく改革が行われたということであります。

教育は、まさに後世まで残る財産を築きます。私は、姶良市の子どもたちの未来のため、子どもたちに夢と希望を与えるために、これからは教育と人材育成に取り組まなければいけないと考えております。

その具体的な政策が「公立大学法人短期大学」の設立であります。

各地方で公立大学は、2007年頃から急激に増加し始め、一般社団法人公立大学協会の発表によりますと、昨年12月現在で日本全国に89校という数になっております。

九州各県でもすでに設立し、運営をしている公立大学が12校あります。しかしながら、鹿児島県内には1校もありません。

ぜひ、私はこの姶良市に公立大学法人の短期大学を設立していきたいと考えております。高等教育機関を地元に新設することによって、地元の子どもたちの将来に夢と希望を与えていけるようにしてまいります。

あくまでも、これは新しく創設するのであって、決して誘致ではありません。都会の大学の事情に左右されることもありません。

今、日本全体が少子化の波にさらされ、大学を作っても学生が集まらないなど運営ができるのかと心配をされている方もいらっしゃると思います。

しかし、姶良市は、県本土で唯一人口が増え、子育て世代も多く、ほかの自治体よりたくさんの子どもに恵まれている環境にあるのは、異論のないところであります。

一方では、その子どもたちが、市外の高校や中高一貫校に進学するなど、流出している現状があります。一度市外へ出た子どもたちが地元に戻ってきてくれるためにも、時代に即した力を養成する高等教育機関が本市には必要であると考えております。さらに公立大学ですと就学にかかる費用も安く抑えることができます。卒業後に、地元に貢献する若者たちがまちに残るということは、すばらしいことではないでしょうか。

姶良市は、鹿児島県の中央に位置しています。陸路、鉄路とも充実し、様々な地域からアクセスできます。これは県内にとどまらず、宮崎県・熊本県からのアクセスもできる県内で一番便利の良い位置にあります。つまり、県内はもちろんのこと、宮崎県も熊本県も通学圏として考えられるということです。少子化の時代に学生が集まるのかという心配は、これらの面からも解消されると私は考えております。

大学を作ることによって、学生がキャンパスや市内を闊歩し、教員や研究者も本市に集まります。また、市民に開かれた大学にすることで、活気あるまちづくりにも貢献することも可能で、新しい姶良市のデザインを描くこともできると考えます。

公立大学法人の創設は、姶良市だからこそできる構想であります。これから先も子育て世代が、住む場所として姶良市を選択していただけるためにも、教育環境を整え、島津重豪が造士館を残したように、姶良市に教育という分野で未来の子どもたちに夢と希望を残していきたいと考えております。

 

まちづくり

第2は「まちづくり」であります。

私はJRの駅を中心としたまちづくりを推進してまいります。

この規模の自治体で5つのJRの駅を有しているのは、とても恵まれた地域であると考えます。

しかし、今の駅前はどうでしょうか?帖佐駅・加治木駅・重富駅の主要な3つの駅でさえも、贔屓目ひいきめ に見ても活気があるとは思えません。まずは駅前から変えていかなければいけないと考えます。

例えば帖佐駅は、イオンタウン姶良までつながっている直線の道のりを中学生や高校生が楽しんで歩けるようなストリートにしたいと考えております。

加治木駅は、乗降客が一番多い駅で可能性を秘めています。駅前を活用するにはどのようなアイデアがあるのか、地域の皆さんとしっかりと語り合い、活気ある駅前にしていきたいと考えております。

重富駅は、人口密集地域からの動線の検討や桜島を眺望できる観光拠点としても整備が不可欠です。住民の念願である道路や、改札口の整備を粘り強く推し進めていきたいと考えております。

 

子育て世代への支援強化

第3は「子育て世代への支援強化」であります。

先にも申しましたが、姶良市を住む場所として選んでくれている子育て世代の方々が多くいるというのは大変喜ばしいことです。それを一過性のものにするのではなく、継続して選択してもらえるように、子育て世代をしっかりとつなぎとめる施策を展開してまいります。

その一つが、雨や降灰にあっても活動できる「全天候型のこども館」の設置であります。

鹿児島市が運営している「りぼんかん」のような、子どもたちや保護者の皆さんを全面的に支援するワンストップ型の施設を造りたいと考えております。

核家族化が進み、共働きやシングルマザー、シングルファーザーなど様々な家族の形や生活スタイルがある時代に、姶良市で育つ子どもたちがいきいきと成長できる環境を作ることは至極当たり前のことだと考えます。

安心して遊べる空間、悩みを相談できるカウンセリングシステムなど、子育て世代が頼れる行政になることを心がけ、子育てをするために姶良市を選ぶ、そのような市政を目指してまいります。

 

生きがいのある姶良市

第4は「生きがいのある姶良市」であります。

2025年には、全国的に人口構成で一番多い団塊の世代の方々が、すべて75歳以上になられます。

この流れに対応する施策は、「健康寿命の延伸」であると考えます。

元気に毎日を過ごし、医療費の縮小にもつなげる、そんな生活ができる地域を目指すことが肝要になります。それを達成するためにも身体を動かせる環境の整備が必要です。

特に、「グラウンドゴルフ」は、市内各地で様々な大会が開催されるなど、多くの方に親しまれる競技として、また、健康づくりや世代間交流のためのレクリエーションスポーツとして定着しています。

私は、さらに健康になってもらうために、また「健康寿命」を伸ばしてもらうために、多くの方が利用できる大型のグラウンドゴルフ場を設置していきたいと考えております。

これにより、皆さんの健康が維持され「健康寿命」が伸び、医療費などの縮減の一助になるのではと考えております。そのためにも、校区コミュニティや市内の医療機関、福祉施設、NPOの方々とも知恵を出し合い、高齢者の方々が少しでも快適な暮らしを送れるように協働で取り組む必要があると考えております。

 

以上、4つのお約束を申し述べましたが、これらの中でも速やかに行うべきものと、ある程度時間をかけ、じっくりと進めるものと優先順位を判断しながら、財政状況などを勘案し、施策の具体化を検討して、実現に向けて着実に取り組んでまいりたいと考えております。

 

「鹿児島が変わる!姶良も変わろう」を掲げつつ、前例にとらわれないいろいろなアイデアを出し合いながら、市役所全体が創造力を高めていかなければいけません。

私は、そのために市役所内に「プロジェクトチーム」を編成し、縦割りの組織に「横串」を刺すシステムで、職員から多くのアイデアを集め、市役所一丸となって姶良市に投影していきたいと考えております。

また、市議会と執行機関は、お互い市民のために働く、いわば車の両輪であります。私は、市議会の皆様とともに新しい誇りある姶良市をつくっていきたいと考えております。

市議会の皆様のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 

 

3 当面する市政の諸問題への対応 

次に、当面する市政の諸問題への対応について申し上げます。

私は、住民が主役のまちづくりを進めることを政治信条としております。

その実現に向け、共生協働によるまちづくりは欠くことのできない要素の一つであると考えますことから、各校区コミュニティ協議会の自主性を尊重し、活性化を図ってまいります。

中山間地域の振興は、本市の発展にとって重要な課題のひとつであります。

まずは、中山間地域の過疎化に歯止めをかけ、かつ、地域の活性化につなげることを目的に、中山間地域への移住者に対する助成の継続や定住促進住宅の建設を行うこととしており、本年度は永原校区への建設を予定しております。

併せて、中山間地域における地域活性化や地域個性の発信につながる提案を支援するとともに、インターネット環境の充実を図るなどコミュニティビジネスへの発展へとつなげていきたいと考えております。

空き家対策については、空き家の改築費用の助成を継続するとともに、空き家を活用した起業家育成等についても模索してまいります。

本市に暮らすすべての人たちが個人として尊重され、性別にかかわりなく、一人一人がその個性と能力を充分に発揮し、認め合い、ともに生き、安心と生きがいを享受できるよう男女共同参画社会の推進を図り、「人権尊重のまち」の実現を目指します。

また、ダイバーシティの考え方に基づき、多様な人材を活かせる社会環境づくりを行ってまいります。

子育て世代への支援については、「がんばれ子育て世代」をスローガンに、子どもやその家庭の様々な相談に応じるため、本年度から家庭児童相談員と保健師が常駐する「子ども相談室」を設置し、相談内容によってはスクールソーシャルワーカーや児童相談所など、各専門職員と連携して悩みに寄り添い、解決へ向けて支援してまいります。

子ども医療費の助成については、県内全市町村において本年10月から住民税非課税世帯の未就学児を対象とした乳幼児医療費の窓口無料化がスタートすることとなっており、これに伴う関連条例の改正や補正予算を本定例会に提案させていただいたところであります。

また、放課後子ども環境整備事業として児童クラブの施設整備や、子ども・子育て支援事業に関するニーズ調査なども計画しております。

安心して子どもを生み育てることができる支援体制の整備として、不妊治療への助成や産後ケアサービスの機会提供、妊産婦・乳幼児等を対象とした健康相談や訪問指導、電子母子手帳アプリ「母子ぼし モ」等による情報の提供、各種健康教室等への子育て世代への包括的支援を行い、妊娠・出産・育児の切れ目のない支援を行ってまいります。

学校教育の充実については、安全・安心な学校教育環境を保持するため、小学校や中学校の施設の補修等を継続的に行ってまいります。本年度は、姶良小学校の外壁改修、帖佐小学校及び重富中学校屋外トイレの新設、中学校特別教室への空調機の整備などを予定しております。

また、学力向上・キャリア教育推進事業による理学の学力向上や外国語教育の充実を図るとともに、中山なかやま 教育振興基金を活用したスーパーサイエンス総合推進事業や学校・家庭・地域の三者協働による道徳教育となるモラリティインプルーブメント推進事業を実施してまいります。

発達障がいなど特別な教育的支援を要する児童生徒への支援や、不登校児童に対する相談活動等の支援については、継続して実施してまいります。

青少年の健全育成については、あいら未来特使団での活動を通じ、次代を担う人材育成を目指してまいります。

生涯学習の体制の充実については、生涯学習講座の実施や加音ホール、北山野外研修センター、スターランドAIRAの利用拡充に努めてまいります。

市総合運動公園の整備については、フットボールセンター、新たな多目的広場の整備、子ども広場の移設、駐車場の拡充を行うこととしております。これらを整備することにより、これまで課題でありました野球場から子ども広場への危険球の飛来、駐車場不足、サッカーコートの整備、陸上競技場の芝張替えといったことを解決できると考えております。

特に、本県唯一となるフットボールセンターは、交流人口の増加や競技力向上に資するとともに、スポーツキャンプの誘致などにつながるのではと期待しております。

歴史を活かした多彩な文化の育成については、文化財の保存及び活用への環境整備、市誌編さん事業等を進めてまいります。

国際交流に関する事業については、市内への外国籍在住者が急増している現状に鑑み、その充実を図っていきたいと考えております。

より充実した高齢者福祉対策の一環として、健康チケットあいあいは、従来の温泉、はり・きゅう、マッサージの利用助成に加え、市内のバス・タクシーの利用や健康増進施設の利用にも使用できるように拡充し、サービスを選択することが可能となりましたので、高齢者の生活行動範囲の拡大や社会参加の促進が図られるものと期待しております。

また、高齢者が安心して暮らせる環境のため、配食サービスや緊急通報体制の整備を継続して行ってまいります。

障がい者福祉施策については、障害者地域活動支援センター事業の充実や身体障害者協議会及び手をつなぐ育成会などとも連携し、誰もが安心して暮らすことができる社会を実現するため、各種事業を展開してまいります。

市民の健康づくりへの支援については、各種の健康増進事業や健康づくりポイント制度の充実を図ってまいります。

医療体制の整備・充実については、休日における在宅当番医の調整や休日・夜間における救急医療体制の充実を目指してまいります。

防災は行政が担う最重要課題であると認識しております。

風水害や大地震そして津波などの、自然災害に備えるためにしっかりとした対策を考えておかなければなりません。

本市では、既に防災無線や防災マップ、津波の高さ表示など市民の皆様が目安になる情報を提供しておりますが、私は、最新情報の提供も考えております。つまり、コミュニティFM放送局「あいらびゅーFM」と連携を強化し、最大限活用していきたいと考えております。

また、防災ラジオの有償頒布と併せ、本年度は姶良地区の防災行政無線のデジタル化を整備し、これにより市内全域の整備が完了することになります。

消防・救急体制の整備については、高規格救急自動車の整備などを行ってまいります。

「安心して過ごせる姶良市、災害に強い姶良市」を目指し、市民の皆様と情報を共有できる行政のあり方を追求してまいります。

交通安全施設の整備や関係団体との連携による情報交換等を今以上に活性化させ、交通安全だけでなく、防犯の視点からも児童・生徒の安全を図るなど安全・安心に過ごせるまちづくりを進めて行きたいと考えております。

さらに、防犯カメラ設置により、犯罪や交通事故の未然防止の効果を高めるとともに防犯の意識向上についても努めていく必要があると考えております。

社会資本の整備については、市の動脈と目されるスマートインターチェンジ周辺の市道や木田橋の拡幅改修、奥之宇都線の宇都トンネル、岩原本通線のほか松原線、森山線、朝日町通線の街路整備や橋梁維持整備を進めてまいります。

加治木駅へのエレベーターや多機能トイレの設置を含むバリアフリー化については、JR九州とともに本年度実施いたします。

また、今春のダイヤ改正により通学者等への影響が大きい時間帯につきましては、隣接自治体と連携して見直しを要望してまいります。

雨水うすい 排水対策については、ゲリラ豪雨等に対する備えとして、雨水排水計画を策定し、道路冠水や住宅への被害軽減を図り、安全・安心な住民生活につなげてまいります。

公共交通網の維持・強化については、ふるさとバスの路線延長、予約型乗合タクシーの試験運行を踏まえた本格実施と併せて、地域公共交通に対する理解度を促進するためのイベント開催を計画しております。

高齢化等の進行により、公共交通の果たす役割はこれまで以上に重要になることが予測されます。併せて、合併後8年を経過し、人の流れや車の流れも変化しているため、それに対応した路線の見直しが必要な時期に来ているのではと感じております。

今後のまちづくりの方向性については、「多極ネットワーク型コンパクトシティ」の考え方の基に「立地適正化計画」の策定を進めてまいります。

上水道事業については、水道ビジョンに基づく原水確保事業や浄水場整備、老朽管の更新、配水池等の整備に取り組み、安全・安心な水の確保と供給を図ってまいります。

農業の振興については、新規就農者に奨励金を支給するとともに、定期的な巡回指導を行うなど、就農初期の経営安定の支援を図ってまいります。また、安全・安心な有機農産物の生産、販売、消費を支援し、安定供給と食の安全を推進し、有機の郷“あいら”の確立を目指します。

さらに、米丸地区におけるパイプライン敷設の継続や農道の整備、用排水路の整備などを着実に進めることにより、耕作放棄地の解消に努め、認定農業者への計画的な農地集積を促進してまいります。

鹿児島に根付く食文化に「煮しめ」があります。私は、独自の食文化を支える本市の農林水産物には、たいへん魅力を感じております。この魅力ある市内の農林水産物を活かし「六次産業化」に取り組むとともに、農商工連携を推進し、世界で稼げる「あいらブランド」の創出を目指してまいります。

鳥獣被害対策については、本市が抱える大きな課題の一つであります。中山間部はもちろんのこと、最近では都市部の周辺でもサルやイノシシが田畑を荒らす被害が見受けられます。

これまで、様々な対策が打ち出され、実行されているところでありますが、解決に至っていない現状にあります。必要な対策について、行政を含めた関係団体や地域の方々と真剣に話し合い、先進事例も参考にしながら、本市にとって最適な方法を模索したいと考えております。

商工業の振興については、商店街等の賑わいを創出するため、空き店舗活用に対する家賃補助を継続してまいります。

また、商工会や特産品協会などと連携し、特産品の開発を行い、製造・販路拡大について研究し、産業の振興を図るなど「あいらブランド」の育成を支援してまいります。

企業立地の促進については、工業生産施設等の新設や増設等に伴う費用に対する助成を継続してまいります。

また、土地開発公社が実施している工業団地の造成事業が、企業誘致へとつながるよう、連携して進めていく必要があると考えております。

観光の振興については、大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となったこともあり、本市への入り込み客数は増加傾向にあると感じております。今年からの5年間が、鹿児島県そして姶良市の観光にとって正念場の期間となります。姶良市を訪れる多くの観光客が本市に興味をもっていただくにはどうすればよいのか、様々なアイデアを募りながら、観光に特化したシステムと組織を構築していかなければならないと考えております。

来年度は「島津義弘公没後400年」、その翌年は「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」と続くことから、交流人口の増加と地域活性化を図るため、本年度は「あいらの魅力PR事業」として、市のイメージキャラクターであります「くすみん」のノベルティグッズの作成やイベントブースで使用するグッズの作成を予定しております。

さらに、龍門司坂に隣接する「さえずりの森」では「野外フェスティバルあいら」を開催することとしており、ステージイベントと野外シネマシアターを融合した県内初のイベントとして多くの方々に楽しんでもらえることを期待しております。

私も長きにわたり報道関係に身を置いてきましたので、報道の重要性や効果については身をもって経験しており、特に、昨今のICT活用による情報発信の進展には目を見張るものがあると思っております。

本市は、昨年度、多言語音声ガイド対応観光アプリ「ココシル」の導入や観光地Wi-Fi環境整備に取り組んでおりますが、このような時代の潮流をつかむためにも、本年度は「観光基本計画」の改訂を予定しております。

本市観光の一翼を担っております蒲生地区の日本一の巨樹きょじゅ 「蒲生のクス」の保護増殖は本年度も継続して事業を実施してまいります。

黒川岬については、本年度から展望公園の整備を手がけることとしております。

環境政策については、国の地球温暖化対策計画を踏まえ、新たに本市の温室効果ガス総排出量の削減目標を設定するため、地球温暖化対策実行計画を改訂することとしております。

ごみに関する課題につきましては、特に、資源物の回収方法について、高齢化や核家族化に伴い高齢者等への負担軽減に対する要望が多くなっていると認識しております。今後さらに、超高齢化へと進もうとしている今、これまでの地域による共助の支援に加え、今後新たに個別的支援策などを研究し、本市にとってどうすることが最善の策なのかを考え、関係団体とも相談しながら対応策を講じてまいりたいと考えております。

また、緑豊かな自然と生活環境を守り継承することは、今を生きる私たちの責務であると考えております。霧島錦江湾国立公園内にある重富海岸などの保全を図るとともに、市内を流れる4河川の川辺についても自然に配慮した利用について取り組んでまいります。

下水道事業については、生活雑排水による水質汚濁の防止に努め、生活環境及び自然環境の保全を図るため農業集落排水事業や地域汚水処理施設の適正運用に努めてまいります。

複合新庁舎建設は、50年に一度といわれるたいへん大きな事業であり、市民の皆様のご理解とご協力を得ながら、進めていく必要があると考えております。

そのためには、さらに多くの市民の皆様に知っていただくことが必要ですので、庁舎整備に関するリーフレットを配布するなど、世論の醸成を図ってまいりたいと考えております。

公共施設の老朽化対策については、施設の利用状況や設備等の老朽化などを相対的に分析し、新設、存続、廃止、再配置について検証し、公共施設を経営資源として捉えた「公共施設マネジメント」の推進を図ってまいります。

市民サービスの向上については、イオンタウン姶良内の「あいぽーと」の充実とマイナンバーカードを利用して、コンビニエンスストアでの各種証明書交付の準備を進めてまいります。

なお、本年度は、第2次姶良市総合計画を策定することとしており、議会の皆様はもとより、市民の皆様からも様々なご意見やご提言をいただきながら、より良い計画策定に取り組んでまいります。

 

施政方針全文はこちら

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画調整係

899-5492 鹿児島県姶良市宮島町25番地

電話番号:0995-66-3107

ファックス番号:0995-65-7112

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

ページの先頭へ戻る