更新日:2021年12月15日

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令和3年

令和3年12月「プロ野球選手に会える~高ぶる気持ちから夢へ~」

  「サインください!」色紙とマジックペンを差し出すと「オーッ、いいよ。」と大きな笑顔で快く応じてくれるプロ野球選手たちがいました。45年前の出来事です。
 当時、県立鴨池野球場では毎年、プロ野球のロッテオリオンズが春季キャンプを行っていました。少年野球に所属し将来はプロ野球選手になりたいと夢を描いていた私は、プロ野球選手がやってくる春季キャンプを楽しみにしていました。友人と球場の周辺で待ち伏せし、お目当ての選手が球場から出て来ると一目散に走ってサインをねだります。当時は警備も緩やかで、選手たちは頭をなでながら気軽に応じてくれました。
 当時の監督はカネヤンと親しまれた金田監督。そのカネヤンが私たちの練習を見に来てくれたことがありました。選手も一緒に来まして、私たちとキャッチボールをしました。私の相手は当時エースだった成田投手。もうドキドキです。スター選手を前にしたあの高揚感は今でも忘れません。「努力」と書いたサインをもらいました。そのサインは今でも大事に飾ってあります。今でも大きな力を与えてくれます。あの当時の高ぶる気持ちが、その後の人生のさまざまな場面で私の背中を押してくれました。
 今月、姶良市では「現役のプロ野球選手による野球教室」を開催します。プロ野球で大活躍している今をときめくスター選手が、姶良市にやってきます。野球少年・少女はもちろんのことスポーツをしている子どもたちに、きっと大きな夢を与えてくれるはずです。姶良市の多くの子どもたちが参加して、私が子どものころ経験した高ぶる気持ちを経験してもらいたい!そう思っています。

 

令和3年11月「コロナ禍だからこそ必要~市と地域の深い連携~」

 今年も9月と10月に姶良市内の校区コミュニティ協議会の方々と意見交換させていただきました。17ヶ所ある校区コミュニティ協議会。コロナ禍で、去年から今年にかけて地域の方々が楽しみにされているイベントや伝統的な行事がことごとく中止となりました。
 これまでは私は、地域の方々からお誘いを受けさまざまな行事に参加していましたが、この2年間はそれもままならない日々が過ぎました。このままだと皆さんとの絆を欠いてしまうのではないかと思い、各校区コミュニティ協議会にお願いをして、去年に引き続き今年も意見交換の場を設けてもらったのです。短い時間ではありましたが、さまざまな意見や課題がありました。人口の多い少ないに関わらず、また地域性に関わらず、自治会のあり方に対する声や、空き家や空き地の増加による不安。世代間交流の難しさなど17協議会に共通した心配事や課題が浮き彫りになりました。都市部では、子どもたちの登下校の安全確保や通学路の危険性、信号や横断歩道の新設など、変貌する地域への対策が強く要望されました。また、中山間部では、進む高齢化への不安やサルの被害対策、生活道路の草払いなどのマンパワーの不足など、生活に密着した課題が横たわっています。これらはすぐに対応しなければいけないものばかりです。市民の皆様が安心して安全に暮らせるように、意見をしっかりと受け止め課題を一つひとつ解決していきたいと思います。
 コロナ禍で痛んだ地域の絆。来年こそはイベントや伝統行事を復活し、地域の賑わいを取り戻し、前をしっかり向いて一日も早く復興できるよう、市と地域で深く連携していきましょう。

 

令和3年10月「温かい手紙」

 今年は、8月に長雨が続きました。梅雨前線を思わせるような線状降水帯がべったりと張り付き、大雨を鹿児島県全域に長く降らせました。姶良市でも、たびたびレベル4の避難指示を発出し、市民の皆さまに安全な場所への避難を呼びかけ、命を守る行動をとるように指示しました。8月にこのような気象状態になるとは思いもよらないことでしたが、職員全員が日頃の訓練を遺憾なく発揮し、しっかりと対応したこともあり、姶良市では、人命にかかわる大きな被害は避けられました。ひとえに市民の皆さまの災害に対する高い認識とご協力のおかげであると思います。心から感謝申し上げます。
 雨も止み、だいぶ天候も安定してきた数日後のある日、私宛に一通の手紙が送られてきました。送り主は「姶良市在住市民」とだけ書かれてあり、匿名の手紙でした。「このたびの大雨避難で姶良公民館にて市職員の皆様に大変お世話になりまして助けられました。(中略)職員一人一人は、親身で温かい言葉かけや細やかなご配慮を沢山々々して下さいまして、不安な折でしたから本当に避難者は有難く思いました。一言お礼を市の皆様にお伝えしたいと思いペンを執った次第でした。(抜粋)」丁寧な文字、優しい文体から見てきっと女性だろうと思います。読み終わって熱いものがこみ上げてきました。
 災害のとき、昼夜を分けず避難所の業務を行う職員にとって、こんなに嬉しい励ましの言葉はありません。職員は、市民の皆さまが少しでも安心できるよう、心に寄り添い親身に対応するよう日々心がけています。これから先の10年。姶良市は成熟に向かって成長することを目標においています。職員の意識もこれから益々成熟したものにしていきます。期待してください。

 

令和3年9月「ゾクゾクする“本の世界”~コロナ禍だからこそ読書を~」

 「あるずば抜けた腕をもつ射撃手が、的に10センチ間隔でひとつずつ穴を空ける。この的の表面には、二次元生物が住んでいる。二次元生物のある科学者が、自らの宇宙を観察した結果、ひとつの法則を発見する。すなわち、〝宇宙は10センチごとに必ず穴が空いている〞。射撃手の一時的な気まぐれを、彼らは宇宙の不変の法則だと考えた。また、ある農場に七面鳥の群れがいて、農場主は毎朝11時に七面鳥に給餌する。七面鳥のある科学者が、この現象を1年観察しつづけたところ、一度の例外も見つからなかった。そこで七面鳥の科学者は、宇宙の法則を発見したと確信する。すなわち〝この宇宙では、毎朝午前11時に食べ物が出現する〞。科学者はクリスマスの朝、この法則を七面鳥の世界に発表したが、その日の午前11時、食べ物は現れず農場主は七面鳥をすべて捕まえた…。」(三体より)
 これは、私がいま夢中になって読んでいる小説の一節です。シューター(射撃手)とファーマー(農場主)の例を用いて、科学者が宇宙の本質を説明する例え話です。私はこのくだりに差しかかったとき、ページをめくる手が止まり、背中がゾクゾクしました。私たち人間が考える宇宙の不変の法則が、私たちが考える〝限界〞より外からの力で、実は気まぐれに作られたものに過ぎないのではないかとここでは言っているのです。ということはどういうことだろう?私はしばし、空想の世界に入っていきました。
 久しぶりに面白い本に出会いました。季節はこれから秋にむかいます。コロナ禍だからこそ本の中の世界で楽しむというのはいかがでしょう。読書で新たな世界に浸るのもいいですね。

 

令和3年8月「姶良市初のネーミングライツ」

 残暑お見舞い申し上げます。コロナ禍での2度目の夏。猛暑が続いています。東京五輪では日本がメダルラッシュ!真剣に勝負に挑むアスリートのパワーは、コロナで鬱屈した私たちに元気を与えてくれます。パラリンピックもまもなくはじまり、スポーツの祭典はまだまだ盛り上がりを見せることでしょう。
 姶良市でスポーツの中心地といえば「姶良市総合運動公園」です。おととし人工芝のフットボールセンターがオープンし、野球やテニス、陸上競技など様々なスポーツに対応し、体育館も鹿児島国体のバスケットの会場になるなど数多くのイベントに活用されています。
 その「姶良市総合運動公園」が、9月1日から新しい愛称で呼ばれることになりました。その名も…「ビーラインスポーツパーク姶良」。かっこいい名前です!!これは姶良市が、地元で創業の「株式会社セレクション」と命名権(ネーミングライツ)契約を結んで成立したもので、姶良市では初めての導入です。9月以降は、姶良市総合運動公園の全体が「ビーラインスポーツパーク姶良」。フットボールセンターが「ビーラインフットボールセンター姶良」となります。なにとぞ、お見知りおきを!!
 まずは、市民の皆様に馴染んでいただき、さらに広く県内、全国でも親しまれる愛称となるように期待しています。これまで以上にスポーツの中心地として多くの人や団体に利用されることでしょう。
 そして…ここから未来のオリンピック選手やパラリンピック選手が誕生し、市民みんなで応援する日を夢見ながら、これからまだまだ続くスポーツの祭典を楽しんでいきましょう!

 

令和3年7月「頑張れ!学生たち」

 「地元に帰れないのでこれでふるさとを思い出せました。」先日、私宛に2人の方からハガキが送られてきました。差出人は、どちらも姶良市の親元を離れ県外の大学に通っている女子大学生です。
 大志を抱き県外の大学や短大・専門学校に進学した若者たち。しかし未曾有の新型コロナウイルス拡大の影響で、授業もサークル活動も思い描いていたものとはかけ離れていて、アルバイトもできず、故郷に帰ることもできない…。そんな誰も経験したことのない現実の中で、頑張っている学生たちを応援するために、姶良市は「コロナに負けるな!頑張る学生応援事業」を実施しました。多くの学生や保護者から申し込みがあり、市の特産品協会の協力を得ながら事業を展開してきました。学生たちのもとには懐かしい姶良市の食品が入った「ふるさとうんまか便」が届けられ「加治木まんじゅう」や「いこもち」、「アゴ肉」や「黒豚ハンバーグ」など約10品が箱詰めされています。そして、その中には「ふるさとの姶良市はいつも君たちを応援しているぞ!」という気持ちも詰めました。
 その気持ちを感じ取ってくれた2通のハガキ。一人の学生は、裏面に大きく加治木まんじゅうの絵を描いてくれました。とても上手で美術系の勉強をしているのかなと想像させられます。そして、もう一人の学生からは「今回送って頂いた品々は、本当に有難い限りでした。今後も対策をしっかり行い、勉学に励んでまいります」とありました。健気さに私は思わず目頭が熱くなりました。
 県外に学ぶ学生たち!いまは大変だけど、歯を食いしばって頑張れ!

 

令和3年6月「サーモンピンクの光沢~メアサ杉~」

  先月、木材を輪切りにして綺麗に加工された置物が市長室に届きました。メアサ杉の置物です。深く刻み込まれた年輪は90年の年月を数え、心材が光沢のあるサーモンピンク(赤橙色)を呈しています。とても美しい色合いで、ずっと眺めていたくなるステキな置物です。
 皆さん、「メアサ杉」はご存知でしょうか?「メアサ杉」は鹿児島を代表するスギの品種で美しい良材が取れます。別名を蒲生杉と称しまして、実は姶良市蒲生町が品質の良い美しい「メアサ杉」の産地として有名なのです。蒲生は日本一の大クスだけではなく、「メアサ杉」でも注目を浴びているのです。
 蒲生町のメアサ杉の歴史は古く、江戸時代初期の1647年に国家老であった島津久通が、蒲生の地勢や土質などに着目して造林事業を起こし、その後、挿木などの品種改良が繰り返され、木目の緻密さと美しい光沢のメアサ杉が生まれたと蒲生郷土史に書かれています。しかし、美しく緻密な材質の「メアサ杉」ですが、成長が遅いという短所があります。成長が遅いからこそ美しく緻密な木質ができるのですが、特に戦後の高度経済成長期には、成長の早い「オビ杉(飫肥杉)」が重宝され、多く植林されてきました。「メアサ杉」は、主役の座を「オビ杉」に譲っているのも事実です。
 人口減少や産業構造の変化などで林業自体のありようが問われています。しかし、そういう今だからこそ、まずは私たちが「メアサ杉」の素晴らしさを知り、誇りと思い、多く活用していくことが大切なことだと感じています。

 

令和3年5月「母に感謝…母の日」

 昨年5月の「興味しんしん」は、新型コロナウイルスの影響のためお休みしました。その当時はまさか1年経っても収束していないとは思ってもいませんでした。現在もまだ収束の兆しは見えず、新たな変異ウイルスも猛威を振るっています。姶良市では、市民の皆様が安心した生活を送れるよう、万全の対策を講じ対応しているところです。
 さて、今月9日は母の日でした。お母さんへ日頃の感謝を伝えた方も多いと思います。日本では5月の第2日曜日が母の日ですね。しかし、母の日がこの日と決まるまでは歴史的な経緯があるようです。最初に母の日を実施したのは1931年(昭和6年)でした。その年に結成された大日本連合婦人会が昭和天皇の皇后であった香淳皇后の誕生日(3月6日=地久節)を母の日としました。しかし、これはまったく普及しなかったということです。1937年(昭和12年)の5月8日には、森永製菓が東京の豊島園で「森永母の日大会」を開いていますが、その後、日本は戦禍の波にのまれ母の日どころではなくなりました。そして、戦後の1949年(昭和24年)ごろから、アメリカに倣って5月の第2日曜日を母の日と決め、行われるようになりました。時代を色濃く反映していますね。
 面と向かってお母さんに感謝の言葉を伝えるのはなかなか気恥ずかしいものではありますが、この日ばかりは花でも贈って労をねぎらうのも良いものです。「忘れてた!」と気づいた方。今からでも遅くはありません。お母さんに感謝の気持ちを伝えましょう。

 

令和3年4月「4月の誕生石」

 新年度を迎えました。心機一転の4月。全国で新型コロナワクチンの接種が開始され、高齢者や基礎疾患者を対象に実施されています。今後を見通すのは困難ですが、コロナに負けない強い気持ちと希望を持って頑張っていきましょう。
 中学生の頃、4月生まれのクラスメートからよくこんな愚痴を聞きました。「新しいクラスになってすぐ誕生日になるから、誰も気づいてくれないんだよ」とか「一番早く歳を取っちゃうから4月生まれは損だ」とか…。まあ、確かにその気持ちはよく分かります。仲良くなったときには自分の誕生日は、もうとっくに過ぎていたってこともあったでしょう。春爛漫、桜の美しい季節に生まれた4月生まれでも、それなりの悩みがあるんですね。
 ところで、4月の誕生石をご存知でしょうか?『ダイヤモンド』です。ダイヤモンドはルビー・サファイア・エメラルドと並んで世界4大宝石のひとつで、格が最も高いのがダイヤモンド。石言葉は「清浄無垢」「永遠の愛」「不屈」。このような理由から結婚指輪の定番にもなっています。それにしてもダイヤモンドって高価ですよね。誕生祝いにダイヤモンドをプレゼントされる4月生まれの人って羨ましいと思いますし、逆に4月生まれの人に「誕生石のプレゼントをしたい」と考えている人からすれば、まさに清水の舞台から飛び降りる覚悟で財布と相談でしょうね。
 ちなみに私の家族は妻と娘2人の4人家族ですが、そのうちの2人、妻と次女が4月生まれです。もちろん、清水の舞台から2回飛び降りる覚悟を持って…いやいや私にはそんな勇気はございません!
 

令和3年3月「コロナに負けるな!卒業生。」

 ドドドッ。地面から大きく突き上げる激しい揺れでした。フロアにあるテレビモニターが床に落ち、立ち上がり右往左往している同僚たち。悲鳴をあげる者もいました。私は、必死に横滑りする机を押さえ揺れが収まるのを待ちました。10年前の3月11
日。未曾有の大地震「東日本大震災」が発生しました。東京・汐留、日本テレビ本社の30階で仕事をしていた私は、経験したことのない大きな地震に、これはただ事ではないことが起きたと直感しました。その後の被災地の惨状や日本社会が経験した大きな痛手は、皆さんご周知の通りです。
 あれから10年。日本は復興に向けて逞しく歩んできました。しかし10年後のいま、今度は新型コロナウイルス感染症という恐怖にさらされています。発生から1年経ち、ワクチン接種がはじまりましたが、これが収束の決定的なものになるのかどうか。これからは、一人ひとりがコロナを意識した新しい生活様式を余儀なくされる時代になるものと思います。
 そんな中、今年も旅立ちの季節を迎えました。今年の卒業生は1年間本当に辛い思いで学校生活を送ったのだろうと思います。多くの学校行事が中止になり、友達との語らいや絆もままならない日々が過ぎ、あっという間に卒業が目の前に…という悔しい気持ちがあるでしょう。私は卒業生の皆さんに伝えたい。「ピンチをチャンスに変えるという気概でこの難局を乗り切ろう。きっと今の経験が将来の糧になる。コロナに負けるな」と。
 卒業おめでとう!この先に大きな夢と希望が待っています。

 

令和3年2月「姶良市がさらに便利に!」

 2月になりました。が…今後も新型コロナウイルスは、私たちの社会生活に大きな影響を与えることと思います。これからも引き続き感染拡大防止対策を徹底して、市民の皆さまの安心・安全を確保していきたいと思っています。
 そんな中、姶良市がさらに便利になるというニュースを2つお知らせします。いずれも今年度中(来月中)の完成予定です。まずは「桜島スマートインターチェンジ」の全面開通。これまで出入り口4つのうち3ヶ所が通行可能になっていましたが、来月にはすべてが完成し、いよいよ3月13日に全面開通します。予定より多くの時間が費やされ、市民の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、これで鹿児島空港がより近くなり、熊本や福岡方面へ行くのもとても便利になります。
 2つ目は、蒲生の「宇都トンネル」の開通です。鹿児島市と蒲生町を結ぶ重要な幹線道路にあるトンネルですが、道路の幅が狭く構造物の危険性も高かったことから鹿児島市と協力して工事を行ってきました。それが来月にはすべて整い全面開通します。これで鹿児島市と姶良市の物流と人流がさらに盛んになり、経済の活性化と観光交流人口の増加に大きな期待がかかります。
 可能性がさらに膨らむ姶良市ですが、新型コロナウイルスに翻弄されている今だからこそ、市民の皆さんと共に、コロナ後の姶良市を形づくる取り組みをしていきたいと思っています。
 コロナに負けるな!ガンバロー!

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総務部秘書広報課秘書係

899-5294 姶良市加治木町本町253番地

電話番号:0995-66-3111(212)

ファックス番号:0995-65-7112

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