更新日:2022年2月3日
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心肺蘇生法とAED使用の手順
現場周囲の状況等、自分の安全を確保したうえで傷病者に接触します。
1.反応(意識)があるか確かめる
左写真のように両肩を叩きながら、大きな声で呼びかけます。全く反応がないようであれば、次に進みます。
何かしらの反応(目を開ける、手足を動かす、返事をするなど)がある場合は、観察を継続し、回復体位などを考慮します。
2.助けを呼びましょう
反応が無いと言う事は、緊急性が高いといえます。助けを呼び、駆けつけてくれた協力者に119番通報とAEDの手配を頼みます。協力者がいない場合は、まず119番通報を自ら行います。
3.呼吸があるか、ないかを確認します。
胸部、腹部を見ながら動きがあるかどうかを確認します。
10秒以内でしっかりと観察しましょう。
アゴをしゃくりあげる様に動かして、一見呼吸をしているようだが、胸部が動いていない状態があります(死戦期呼吸といいます)。
このような場合、呼吸をしていません。正常な呼吸をしているか、いないかを見極めることがポイントです。
ここで正常な呼吸が無ければ、心臓も止まっていると判断してください。すぐに胸骨圧迫に移ります。
4.胸骨圧迫
すぐに胸骨圧迫を行います。
胸の真ん中が圧迫位置になります。(左写真)
下写真のように、どちらかの手のひらの付け根を圧迫位置に置き、もう片方の手を重ねて、しっかりと組みましょう。
肘を伸ばし、速さは1分間に100~120回のテンポで絶え間なく圧迫します。回数は30回です。
ポイントは、強く、早く、絶え間なくです!!
5.人工呼吸
胸骨圧迫30回の後に、直ちに人工呼吸に移ります。
まずは空気の通り道を作ります。左写真のように片手は額の上に、もう片方の手の指2本でアゴ先を軽く上げます。
これで空気の通り道はできました。
次に人工呼吸を行います。
額に置いた手で鼻をつまみ、相手の口を覆う位大きな口を開け密着させます。ここで、息を吹き込むのですが、胸部を見ながら軽く胸が上がる程度の量を吹き込みます。
約1秒かけて吹き込み、それを2回行います。
この後は、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返します。AEDが到着する、または救急隊に引き継ぐまで続けて下さい。
6.AEDの使用
AEDが到着したら、電源ボタンを押します。(フタを開けると自動で電源が入る機種もあります)。電極(パッド)を取り出し、左写真のように、しっかりと密着させて貼り付けます。
ただし、次のような場合には注意して下さい。
体が水で濡れている
濡れているせいで、パッドが密着出来なかったり、電流が逃げてします為、有効なエネルギーが心臓に届きません。パッドを貼る位置や胸部をタオル等で拭いてください。
ペースメーカー等が植込まれている
持病によりペースメーカーなどを胸に植込んでいると、その部分が隆起しています。
パッドを貼る位置にその膨らみがある場合は、位置をずらして張るようにして下さい。
貼り薬が貼ってある
喘息や心臓に持病があると、胸に張り薬を貼っている場合があります。その時は、はがして、薬が付着していたら拭き取って下さい。
7.AEDの使用
- パッドを貼るとAEDが、解析といって電気ショックが必要かどうかを調べ始めますので、倒れている人に触れないように、周りの人に注意を促します。
- AEDが、電気ショックが必要と判断すると「充電中です」のアナウンスが流れます。自動で充電を開始して、電気ショックの準備を始めます。
- ピーという発信音の後に、「ショックボタンを押してください」というアナウンスがあったら、自分や周りの人を倒れている人から離れさせ(感電しないように)、AED本体のショックボタンを押して、電気ショックを行ってください。
- 「電気ショックは不要です」というアナウンスが流れたら、その後はAEDの指示にしたがって手当を行って下さい。
8.心肺蘇生法を繰り返す
電気ショックが終わったら、直ちに心肺蘇生法を開始します。
パッドを張り付けたまま行います。ショックを行った2分後に、また解析が始まりますのでAEDの指示に従って下さい。
救急車が近くに来たら、協力者に誘導を依頼してく下さい。
救急隊到着後、状況(倒れた時の状況や手当の内容、電気ショックの回数等)を説明して下さい。
動画でおさらい
これまでの心肺蘇生法について動画でおさらいできます。終盤には女性に配慮したAEDの使用法も紹介していますので参照してください。