更新日:2020年5月29日
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新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ(5月15日)
【市長メッセージ全文】
昨日、5月14日、政府は新型コロナウイルスに対する特措法に基づき、全国に発令していた「緊急事態宣言」を、一部の県で解除しました。鹿児島県はそれに含まれています。解除するに当たって政府は、解除後も特定警戒都道府県をはじめとする相対的にリスクの高い都道府県との間の帰省や旅行などの移動は、感染拡大防止の観点から避けるように促すとしています。また、マスク着用や手洗いなど「新しい生活様式」の定着を呼びかけるとともに、全国的な大規模なイベントは、リスクの対応が整わない場合、中止や延期を求めるとしています。
緊急事態宣言の解除を受けまして、姶良市でも市民の皆様へお願いしていた多くの自粛要請が緩和されることになります。しかし、このことにより、気の緩みが生じ、これまでの市民の皆様の感染拡大防止に対する努力が水泡に帰してしまうことを危惧しているところです。
ここからは市長として、市民の皆様への私からのお願いであります。新型コロナウイルスは消滅したわけではございません。緊急事態宣言が解除されたからといって、県をまたいでの移動や県外から呼び寄せたりすることは、できるだけ控えてください。また、急に多くの人数が集まる大規模なイベントを開催したり、または参加したりしないでください。そして、引き続き密集・密接・密閉の3密を避け、手洗いやマスク着用を徹底し、新しい生活様式の定着を心がけていただきたいと思います。まだまだウイルスは私たちの身の回りに存在します。
気を抜かず、コロナウイルス感染拡大防止に対するこれまでの高い意識を継続していただき、「鹿児島県からこれ以上感染者を出さない。姶良市からこれ以上感染者を出さない」という気持ちを、これからも皆さんと共有して持ち続けていきたいと思っています。これまでのコロナウイルスとの戦いを無にしないためにもさらに一緒に頑張ってまいりましょう。
ここからは、国および姶良市独自の支援策をお伝えします。できるだけ早く市民の皆様が立ち直り、安心した元の生活に戻れるよう支援してまいります。まず、国民一人当たり一律10万円を給付する「特別定額給付金」は、すでにオンライン受付を開始し、支給も始まっています。郵送による申請手続きは、5月14日から書類の発送を始めました。早ければ22日から順次口座に振り込まれることになります。
姶良市独自の支援策のうち、児童手当対象者にさらに1万円を上乗せする支援金は、6月上旬の支給を目指しています。これは原則的には申請は不要です。また、3月から5月までの3ヶ月間のいずれかの月で、売上高が前年同月比で、20%以上50%未満減少している事業者が対象の「事業継続支援金」も、5月18日に申請受付が開始されます。8月中の給付完了を目指しています。これらの支援策は、本日、5月15日に行われました臨時議会で承認されたところです。
そのほかにも、市営住宅の入居者で収入が著しく減った世帯への家賃免除。水道料金・下水道使用料の支払い猶予。さらには市税など納税が困難になった方々には納付を猶予します。このように、さまざまな支援の取り組みを姶良市独自で展開していきます。詳細については姶良市のホームページをご覧ください。皆様が一日でも早く元通りの生活に戻れるように、姶良市職員一同で後押していきたいと思っています。
緊急事態宣言が解除になり、いままで我慢していた雰囲気が一気に解き放たれる感覚は理解できます。それだけ市民の皆様は、感染拡大を防止するために頑張っておられます。だからこそ、解除とともに一気にそれが開放され、結局、元の木阿弥になるという事態にならないようにしなければいけません。海外に目を移すと、制限を緩めた結果、第2波に見舞われ、再度感染者が増加したという例は枚挙に暇がございません。安心できるそのときまで、今一度、気を引き締めて生活をしていきましょう。姶良市からこれ以上感染者を出さないよう、一日でも早く元の生活に戻れるよう、もう少しの我慢を続けていただきたいと思います。共に乗り切ってまいりましょう。