更新日:2025年1月21日
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国登録文化財
姶良市の国登録文化財13件を紹介しています。
白金酒造石蔵〔国登録有形文化財〕
白金酒造の創業は明治2年で、この石蔵もその頃の建設と推測されます。現在1階は焼酎のカメ仕込み、2階は展示や研修に使用しています。屋根は昭和26年のルース台風で破壊されましたが、脇元浦町の景観を残している貴重な建物です。
所在地:鹿児島県姶良市脇元1943-1(外部サイトへリンク)
山田の凱旋門(がいせんもん)〔国登録有形文化財〕
この凱旋門は明治37・38年の日露戦争に、当時の山田村から従軍した人たちの無事な帰還を記念して建造されました。明治39年(1906)3月に『山田村郷土誌』には、山田村からの従軍者は、陸軍88名・海軍25名、計113名であったと記してあります。
石造りの凱旋門は、鹿児島が誇るアーチ式の石橋技術を応用したもので、全国的でも1基しかない貴重な文化財です。使われた石材は凝灰岩で、言い伝えによると、上名の池平から切り出したといいます。石工は細山田ケサグマという人だったそうです。
新照寺(しんしょうじ)本堂・正門・石塀・通用門〔国登録有形文化財〕
新照寺は、煙草講(かくれ念仏の団体)の信徒たちの思いによって、石材による本堂建立が始まりました。明治26年(1893)に本堂、2年後に水流金太郎氏の寄付により正門・石塀が完成しました。石材は寺師の黒葛野から切り出したといわれています。
重富小学校正門(旧鹿児島県庁正門)〔国登録文化財〕
この正門は、西南戦争後に建設された元鹿児島県庁(現在の鹿児島市中央公園)の正門を大正15年に移築したものです。当時の出納長が重富村出身であったことから、重富小学校に払い下げられたと考えられます。
加治木図書館(旧郷土館)
昭和12年に建てられた旧郷土館の陳列館・日本館・石造倉庫です。陳列館は洋風の意匠でまとめているのに対し、日本館は和風であることが特徴といえます。石造倉庫は地元産の加治木石(凝灰岩)を用いた石蔵です。
所在地:鹿児島県姶良市加治木町仮屋町250(外部サイトへリンク)
森山家住宅土蔵・主屋・旧作業場
森山家は加治木で鍋・釜を扱う藩御用達の鋳物師でした。土蔵・主屋は明治37年(1904)に建てられ、主屋は武家屋敷の特徴をもっています。旧作業場は島津斉彬時代の集成館事業で使われた建物を移築改造したものと伝えられ、森山家では「鍋蔵」と呼ばれていました。
現在、住宅の内部を事前予約制で限定公開しています。>>森山家住宅のページへリンク