更新日:2025年4月18日
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帯状疱疹定期予防接種について
予防接種法の改正により、令和7年4月1日からこの予防接種は、定期予防接種になりました。
定期予防接種とは、「予防接種法」に基づいて、市が実施するものです。
なお、この予防接種は、全ての方が受けなければならないものではなく、接種を希望する方のみ行います。
帯状疱疹とは
「帯状疱疹」は、水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が現れる皮膚の病気です。
合併症の一つに、皮膚の症状が治った後にも痛みが残ることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
対象者・接種費用などについて(令和7年4月1日より)
区分 |
定期予防接種 |
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助成対象者 |
公費助成による接種対象者は、以下の方のうち、原則これまでにこの予防接種を受けたことがない方になります。(※1)
令和7年度の対象者は以下の誕生日の方になります
※お一人につき助成の機会は1度まで(生ワクチン接種の場合は1回、不活化ワクチン接種の場合は2回)ただし、定期接種期間内に接種した分のみ助成の対象(不活化ワクチン1回目を任意で接種し、2回目を定期接種期間内に接種した場合は2回目接種分のみ助成対象)となります。 (※1)助成対象者のうち、公費・自費に関わらず接種を受けたことがある方は、原則助成の対象外となりますが、医師に接種の必要性があると診断された場合は助成の対象となります。 |
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定期接種期間 |
毎年度、4月1日から3月31日まで(令和7年度においては令和7年4月1日から令和8年3月31日まで) |
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接種費用など |
ワクチンの種類 |
生ワクチン 「ビケン」 (乾燥弱毒生水痘ワクチン) |
不活化ワクチン 「シングリックス」 (乾燥組換帯状疱疹ワクチン) |
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接種回数 | 1回 | 2回 | ||||||||||||||||||||
接種費用 |
8,620円 うち、自己負担額 4,020円 市の助成4,600円 |
1回あたり 21,800円 うち、自己負担額 10,180円 市の助成 11,620円 ※定期接種期間内において接種2回目分まで助成 |
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留意点 |
・定期接種対象者のうち、生活保護受給世帯の方は全額助成となります。 ・助成を受けられるのはどちらか1セットのみです。医師とご相談のうえ、希望するワクチンを接種してください。 ・定期接種対象者のうち、不活化ワクチンの1回目を任意で接種された方で、2回目の接種が定期接種対象期間内であれば、2回目の接種分のみ助成の対象となります。 |
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実施医療機関 |
市外の医療機関での接種を希望する場合は、健康保険課健康推進係までご連絡ください。 |
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予診票に |
※任意接種(全額自己負担)で接種しており、今回接種の必要性が無い方につきましても、市が接種履歴を把握していないため、予診票を送付している場合があります。その際は、予診票は破棄してください。
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接種当日に |
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市外で接種する場合
県下相互乗り入れ参加医療機関で接種することができます。
鹿児島県医師会ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧いただくか、下記までお問い合わせください。
※予診票につきましては、任意(各市区町村)の予診票で構いません。本市の予診票が必要な場合はご連絡ください。
県外で接種する場合
県外で接種する場合は、事前の手続きが必要になりますので、下記までお問い合わせください。
助成対象者以外の方や接種期間外の接種(任意接種)について
助成対象者以外の方や接種期間外に接種をされた方(任意接種)につきましては、全額自己負担となります。
接種料金などは各医療機関によって異なりますので、医療機関に直接お問合せください。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには2種類あり、接種方法や、その効果と持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
◎ワクチンの特徴
生ワクチン「ビケン」 | 不活化(組換え)ワクチン「シングリックス」 | |
接種回数 | 1回
(皮下接種) |
2回
(筋肉内接種) |
接種間隔 | — | 通常、2か月以上6ヵ月以下の間隔をあける※ |
他のワクチンとの接種間隔 | 他の生ワクチンとの接種間隔は27日以上あける必要あり | 制限なし |
インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン・成人用肺炎球菌ワクチンとの同時接種は、 医師が特に必要と認めた場合のみ可能 |
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接種条件 | 病気や治療によって、免疫の低下している方は接種できません | 免疫の状態に関わらず接種可能 |
(※)病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。
◎帯状疱疹に対するワクチンの予防効果
生ワクチン | 不活化ワクチン | |
接種後1年時点 | 6割程度 | 9割以上 |
接種後5年時点 | 4割程度 | 9割程度 |
接種後10年時点 | ― | 7割程度 |
(注)帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、不活化ワクチンは9割以上と報告されています。
副反応について
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
頻度は不明ですが、生ワクチンについてはアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、不活化ワクチンについてはショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
70%以上 | ― | 疼痛※ |
30%以上 | 発赤※ | 発赤※、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感※、熱感※、腫脹※、疼痛※、硬結※ | 頭痛、腫脹※、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感※、倦怠感、その他の疼痛 |
(※)ワクチンを接種した部位の症状
予防接種による健康被害救済制度について
定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
健康被害の程度に応じて、医療費・医療手当て・障害児養育年金・障害年金・死亡一時金・葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金・葬祭料以外については、治療が終了する(障害が治癒する期間)まで支給されます。
ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものなのか、別の要因によるものなのかの因果関係を、各分野の専門家からなる審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けとることができます。