更新日:2024年3月25日
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インターネットを適切に利用しましょう ※令和5年度調べ
インターネットを使う前に
スマートフォンやタブレットが広まったことで、子どもたちがSNSやゲーム、動画の視聴などインターネットを使う機会が年々増えてきています。
姶良市内では小学生の約73%、中学生の約77%がインターネットに接続できる自分専用の機器を持っている状況です。
また、スマートフォンの保有率は、小学生34.7%、中学生60.4%と、年々増加傾向にあります。
インターネットを通して子どもたちが犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも増えており、インターネットを使う前に、インターネットにひそむ危険性を理解し、家庭でルールを決めておく必要があります。
インターネットにひそむ危険
ネット依存
インターネットに夢中になるあまり、パソコンやスマートフォンを使うことができないと、イライラし人と関わることを面倒に思うなど「ネット依存」の状態になる人が増えています。
姶良市内でも「インターネットを長時間利用していると感じる」、「サイト利用やメッセージのやりとりで睡眠不足になった・勉強に集中できない」、「寝る時もインターネット機器を手放せない」、「インターネット利用を制限されるとイライラし落ち着かない」といった子供がいる状況です。
心や身体、社会性への影響
ネット依存の状態になってしまうと、心や身体、社会性などに次のような悪影響を及ぼすといわれています。
心への影響
- 気持ちをコントロールできなくなる。
- やる気がなくなる。
- 自分中心にものごとを考えてしまう。
- 考える力が低下する。
- 攻撃的な態度や言葉遣いになる。
- うつ病など、精神的に思い悩んでしまう。
身体への影響
- 寝つきが悪くなる。睡眠不足になる。
- 視力の低下や頭痛、めまい、肩こりが続く。
- 食生活が乱れ栄養障がいになり、太り過ぎ・やせ過ぎになる。
- 体力が低下する。
社会性への影響
- 学校や職場に行けなくなる。
- 遅刻や居眠りを繰り返すようになる。
- コミュニケーション能力が低下する。
- お金を使い過ぎてしまい、生活できなくなる。
犯罪やトラブルに巻き込まれる
子供は大人に比べて法律やマナーの理解が十分ではなく、さまざまな犯罪やトラブルに巻き込まれる危険性が高いです。
【事例1】SNSなどで悪口や仲間外れにあう
無料通話アプリの仲間同士で作っているグループのやり取りで、誤解や行き違いが生じてしまい、悪口を言われたり、仲間外れにされたりするなどのトラブルが発生しています。
SNSでのトラブルは大人に発見しづらく、トラブルが大きくなったり、長く続いたりしてしまいます。
SNSは文字だけでの情報となり、誤解や行き違いが生じやすいですので、言葉づかいに気をつけ、絵文字などを適切に使うことが大切です。
【事例2】他人になりすまして書き込みしトラブルになる
他人になりすましてウソを書き込み、トラブルになる事例があります。
「自分の名前が出ないから」と思い込み、なりすましをしているようですが、警察の捜査やネット上の情報から誰が書き込んだか特定することができます。
他人になりすます行為や悪口、名誉を傷つける行為はSNSの利用規約で禁止されており、名誉き損で訴えられる可能性もあります。
【事例3】SNSにより性犯罪被害にあう
SNSやゲームアプリを利用して知らない人と連絡を取り合い、性犯罪被害にあう子供が急増しています。
相手の年齢、性別、写真などのウソの情報を信じ、「同じ趣味だから」と気持ちを許してしまい、知らない人と会ってしまうようです。
【事例4】だまされたり、おどされたりし、裸の写真を送らされる被害にあう
裸や下着姿などを送るように要求される被害も急増しています。
18歳未満の児童の裸の写真は「撮影」「送信」「所持」のいずれも児童ポルノ禁止法違反です。
一度ネットに公開されてしまうと、画像を消すことはできないと言われています。親しい友達、恋人同士だからとお願いされても、決して送らないようにしましょう。
【事例5】SNSへの投稿内容から個人を特定され、付きまとい被害にあう
SNSに投稿した写真や情報をもとに、自宅や学校を特定されストーカー被害にあう事案があります。カメラが高画質になり、背景の景色や看板などで簡単に特定することができます。
本人が気を付けていても、友達が投稿した写真が原因になることもあるようです。
SNSは不特定多数の人が見ることができるということに留意し、写真を投稿する時には、写っている人に確認をするなど、投稿してよいか確認をしましょう。
【事例6】ゲームに夢中になり、高額を課金してしまう
ゲームそのものは無料であっても、ゲームを有利に進めるために有料のアイテムをたくさん購入し、高額を請求されることが多く発生しています。
特に、保護者の機器をゲーム等に使用させている場合は、クレジットカード情報の管理に注意しましょう。
【事例7】動画を違法にアップロードやダウンロードする
子供がアニメや映画を無許可でアップロードして著作権侵害となり、著作権法違反で書類送検される事案も発生しています。
また、SNSでの有名人の写真の利用や友達の写真や動画を無許可で投稿することは肖像権侵害になります。クリックする前にダウンロードしてもよいものか確認することが大切です。
姶良市内でのインターネットトラブルの状況
姶良市内でも、次のようなトラブルが実際に発生しています。
- 悪口や嫌なうわさ話を書かれた。
- 迷惑メールが増えた。
- 知らない番号からの迷惑電話、ゲームのチャットでの悪口があった。
- 個人情報や写真を勝手に流されたり、悪用されたりした。
- アプリなどで仲間外れにされたり、嫌な思いをしたりした。
- SNSやゲームサイトなどで知り合った人と実際に会った。
- しつこくメールが送られたり、つきまとわれたりした。
- サイトを利用して、多額の料金を請求された。
- アカウントを乗っ取られた。
実際に届いた迷惑メールの例
迷惑メールには子供が動揺してしまい、慌ててリンクを開いてしまうように誘導するものが多いです。
メールの内容は、お金や大人向けの内容など、子供が大人に相談しにくいものになっています。
このようなメールが届いたら、必ず大人に相談するようにしましょう。
NTTドコモを装った迷惑メール
家庭でのルールを決めましょう
子供のインターネット利用については保護者に大きな責任があります。
姶良市内では小学生の約22%、中学生の約30%が「家庭でのルールを決めていない」と回答しています。
- 利用時間を制限する。
- 使う場所を決める。
- 保管場所を決める。
- 接続先を制限する。
- 利用マナーを決める
など家庭で話し合い、買い与える前にルールをしっかり決めておきましょう。
姶良市PTA連絡協議会や姶良市校外生活指導連絡会では、携帯電話やスマートフォン、ゲーム機などの電源を午後9時までに切るように呼び掛けています。
フィルタリング設定をしましょう
青少年のインターネットの利用に関して、子供が所持する機器に保護者がフィルタリングを設定することについて、法律や条例に規定されています。
フィルタリング設定をしていない機器からは、
- 過度の暴力表現や残酷な表現を含む情報サイト
- ポルノ画像を含むアダルトサイト
- 出会い系サイト
- 薬物サイト
- フィッシング詐欺
- スパイウェア(個人情報を盗み出したり勝手に操作されたりするもの)が仕込まれたサイト
などの有害サイトに自由にアクセスすることができます。
姶良市内では小学生の約10%、中学生の約14%の家庭がフィルタリング設定をしていないようです。
フィルタリング設定をきちんとして、犯罪やトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
トラブルが起こったら
もしトラブルが起きてしまったら、ためらわずに相談してください。
いろいろな機関があなたをサポートします。
- かごしま教育ホットライン24
0120-783-574(なやみっこなし)※携帯電話はつながりません。
099-294-2200 ※通話料有料。携帯電話もつながります。
- 24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310(なやみいおう)※原則として最寄りの相談機関につながります。
ヤングテレホン 099-252-7867(ふこうになやむな)
ヤングメール kp-youngmail@police.pref.kagoshima.jp
099-226-8341(やさしい)
099-257-8230
- 姶良市教育委員会
0995-62-2111