更新日:2024年7月23日
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熱中症警戒アラートと暑さ指数(WBGT)に注意して熱中症を予防しましょう!
熱中症は高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡したりすることもあります。
近年、熱中症による死亡者数・緊急搬送者数は著しい増加傾向にあるため、これまで、気象庁の高温注意情報や環境省の暑さ指数(WBGT)等によって注意を呼びかけてきましたが、 令和2年度からは、環境省と気象庁が連携して、より効果的な予防行動へ繋げるための「熱中症警戒アラート」を発表しています。
熱中症警戒アラートと暑さ指数(WBGT)
本日の鹿児島県の熱中症警戒アラートと暑さ指数(WBGT)(外部サイトへリンク)
(1) 熱中症警戒アラート
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。
熱中症リスクの極めて高い気象条件が予測された場合に、予防行動を促すための広く情報発信を行うため、発表には熱中症との相関が高い「暑さ指数」を用います。
暑さ指数の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表します。この発表は、1日2回、前日の17時と当日の5時に行われます(発表の後に、天候が変わっても、発表の追加や取り消しはありません。)。
また、発表内容には、暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく、具体的に取るべき熱中症予防行動も含まれていることが特徴です。
姶良市では、「熱中症警戒アラート」が発表されたときは、姶良市防災・地域情報メールの配信及びコミュニティFM(あいらびゅーFM)を用いて、熱中症警戒アラートの情報を発信しています。
コミュニティFM(あいらびゅーFM)の周波数は、89.1MHz
アラート発表時の熱中症予防行動の例
・不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する。
(※エアコンを正常に使用できるよう定期的に試運転やメンテナンスを行いましょう。)
・高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする。
・身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする。
・身の回りの暑さ指数(WBGT)に応じて、エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止又は延期する。
・のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する。
(2) 暑さ指数(WBGT)
暑さ指数(WBGT(Wet Bulb Globe Temperature))は、熱中症を予防することを目的とした指標です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射など周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。
【日常生活に関する指針】
暑さ指数 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
危険 (31以上) |
すべての生活活動でおこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28~31) |
すべての生活活動でおこる危険性 |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
警戒 (25~28) |
中等度以上の生活活動でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25未満) |
強い生活活動でおこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
【運動に関する指針】
気温(参考) |
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防運動指針 |
35℃以上 |
31以上 |
運動は原則中止 ・特別の場合以外は運動を中止する。 ・特に子どもの場合には中止すべき。 |
31~35℃ |
28~31 |
厳重警戒(激しい運動は中止) ・熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 ・10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。 ・暑さに弱い人(体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人)は運動を軽減又は中止する。 |
28~31℃ |
25~28 |
警戒(積極的に休憩) ・熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。 ・激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
24~28℃ |
21~25 |
注意(積極的に水分補給) ・熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 ・熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
24度未満 |
21未満 |
ほぼ安全(適宜水分補給) ・通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 ・市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意する。 |