更新日:2021年10月16日
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クローズアップ
Organiccity"AIRA"
独自の農家支援で就農者と地球にやさしい有機の郷をつくる
オーガニックアイラ/有機の郷「あいら」
instagramでも多彩な表情を発信中
有機野菜によるブランディング姶良市の有機農業に取り組む農家数は現在約40戸と鹿児島県内で最多。市には毎年就農希望者があり、年々数世帯の有機農業の就農者が誕生しています。
県の認定農家全体に占める有機農家の割合は1%と推計されていますが、姶良市をみると認定農家数の約4分の1(25.3%)を有機農家が占める「有機農業のまち」です。 生産・販路の組織化。産地内ネットワークが特徴姶良市の有機農業の歴史は古く、昭和50年代から取り組みがはじまりました。その特色は、姶良有機部会(約30人)や蒲生有機部会(約10人)といった部会が農家主導でつくられ、生産から販売、そして消費者との交流などの人と人のネットワークを中心とした組織的な活動を展開しています。
この部会に、JAや県、市が加わり、頻繁に情報交換や販売促進を進めています。一般的な有機農業は、個人で営農を進めることが主流となっていますので、この組織的な取り組みに対して、行政やJAが全面的に支援していることが全国的にも非常に珍しい事例となっています。 有機ファーマーを養成・サポート鹿児島県有機農業技術支援センター 宿泊施設完備。遠方からも有機栽培についてどっぷりハマって学ぶこともできる姶良市三拾町の支援センター
平成20年度、有限会社かごしま有機生産組合が国の補助事業を活用し、有機農家を育てる研修施設を三拾町に建設しました。1年の長期研修コースでは、年間を通した有機農業のノウハウや技術を学ぶことができ、全国的にみても数少ない施設であるため、修了生の半数以上は県外から。研修費は、宿泊代込みで年間60万円。国の助成金(年間150万円)を活用でき、資金面での支援体制も十分整っています。
「このセンターの修了生は就農率100%。実習をはじめ、有識者による座学、有機農家が集う会合に参加できる機会など、研修を通じて修了までにさまざまな生産者と交流できます。就農時に支援してくださる農家さんや関係機関との人脈を得られます」と同センターの森永事務局長。市の新規就農者も同センターの修了生が多く、最初に有機農業を学ぶ地であることから、修了後の就農先として姶良は人気があり、就農を希望する修了生も多くいます。 おもてナス──。地域の有機農家さんが温かく受け入れるもうひとつの特色としては、先駆的に有機農業をはじめた農家さんが後継者の発掘と育成のため、後輩農家の指導や研修生を献身的に受け入れ、市や県の有機農業の発展に貢献しているところです。本市で農業を学び、そのまま市内で営農を始める農家もいます。 就農・営農サポート。市の有機就農支援行政支援としては、就農者に対して奨励金制度を設け、設備投資など金銭的な負担の大きい就農初期を支援します。奨励金の使途は農業資金だけでなく生活資金にも充てることができます。また、有機栽培農家には最大で3年間の営農奨励金を助成します(下表:市新規就農者奨励金制度)。 市新規就農者奨励金制度
海外のお客さま
独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて、ネパール王国の農業視察団やロータリークラブを通じてドイツから本市の有機農業の現状を視察。栽培から流通・販売までの流れを研修しました。
視察団からは農家への支援体制などの質疑もあり、海外の官僚や学者も本市の有機農業に深く関心を寄せるなど本市のシステムが注目されています。
知って、食べてもらう。有機を活用したまちづくり
有機野菜を活用したまちおこしの取り組みとして、県とともに販路拡大の一環として、有機野菜を食材として使用してもらう飲食店”食べられる協力店”の拡大も進めています。 あいら有機野菜を食材として取扱うお店(順不同)
あいら有機野菜を販売するお店(順不同)
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有機野菜をテーマに。ふるさとCM2015「勇気、いただきます」毎年出場するKKBふるさとCM。2015年は有機野菜をテーマに姶良市をPR。 |