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桜島・錦江湾ジオパーク

~火山と人と自然のつながり~

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ジオパークとは ~地球を学び、楽しむ~

ジオとは地球や大地をあらわす言葉です。つまり、ジオパークとは、大地の公園という意味なのです。だけど、ただ公園があるだけでは楽しくないですよね。いろいろなイベントがあったり、ツアーに参加できたり、楽しみながら学べたりする仕組みがあれば、きっと楽しい場所になります。ジオパークでは、そんな楽しい場所をみんなでつくっていくことを目標にしています。

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桜島・錦江湾ジオパークとは

「桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会」は、桜島・錦江湾におけるジオパークに関する活動を地域一体となって推進するため平成25年4月に設立。ジオの魅力・特性を生かした観光・交流の推進、自然科学への認識の向上や郷土への愛着や誇りの醸成などを図ることを目的としています。取り組みが実を結び、同年9月には桜島と鹿児島市と錦江湾の一部をエリアとした「桜島・錦江湾ジオパーク」が日本ジオパークに認定されました。
「桜島・錦江湾ジオパーク」の最大の特徴は、今も活発な活動を続ける活火山・桜島やその周りに人々が暮らしていること。充実した防災対策を行うことで、噴煙の上がる火山の周りで多くの人が生活をしています。活火山と人が共生する世界的にも珍しい場所です。

エリア拡大について

桜島と錦江湾と人々の暮らし、つながりを、より説明できるようにし、さらに錦江湾のストーリーの魅力を高めるために、平成30年4月、垂水市・姶良市が「桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会」に加わり、協働による取り組みが始まりました。そして、令和3年2月、鹿児島市、垂水市、姶良市全域へのエリア拡大が認定されました。

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桜島・錦江湾ジオパークの取り組み

桜島・錦江湾ジオパークでは、たくさんの方々に地域の魅力・特色やジオ資源の特性を伝えるため、年間を通して、ジオツアーや体験イベントなどを実施しています。また、この他にもジオ資源を守るための保全活動や活火山・桜島と共生するため、防災への取り組みにも力を入れています。

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姶良市の(ジオパークの)見どころ

ジオパークには、地形・地質の見どころやジオと自然のつながり、ジオと文化のつながりを見ることができる見どころなど、様々あります。
姶良市の見どころ22カ所を紹介します!

住吉池・米丸マール

約8000年前にマグマ水蒸気爆発でできた爆裂火口(マール)。活火山に指定されているが、現在住吉池は貯水池、米丸マールは水田として利用されている。火口内には火山の恵みの米丸温泉がある。

 

住吉池

米丸

上久德の地層

約8000年前にマグマ水蒸気爆発を起こした米丸マールからの噴出物が堆積した地層。スコリアと呼ばれる無数のあぶくが入った黒っぽい火山噴出物と火山灰が重なりあっている様子を見ることができる。

地層

布引の滝

滝の壁面は上部が溶岩、下部は湖成層にかかる幅2m、高さ20mの滝。落ちてくる水が白布のように見えることから、「布引の滝」と呼ばれている。
現在、遊歩道整備のため立ち入ることはできません。

布引の滝

獺貫(うそぬき)の滝

幅8m、高さ13mの滝。この露頭の岩石は、龍門滝・蔵王岳と同じ安山岩である。この安山岩は、加治木層と言われる堆積岩中に小規模の岩脈・岩床として貫入していることが多く、この滝の壁面には、柱状節理が発達している。

うそぬきの滝

 

龍門滝

「日本の滝100選」に選ばれた、高さ46m、幅43mの雄大な滝。滝を形成する岩盤は、国分層群と呼ばれる地層へ貫入したマグマが冷え固まった安山岩で、発達した柱状節理を見ることができる。

龍門滝

蔵王岳

約70万年前の海の地層(国分層群)に垂直に貫入した安山岩で周辺の堆積層が浸食されて塔状に残った地形(火山岩頸)。蔵王岳の山頂では、マグマの熱で熱変質を受け、フリント化した泥岩を見ることができる。

蔵王岳

黒川岬

日木山川の河口にあり、湾奥部から桜島を望むことのできる名勝地で、加治木八景にも選ばれている。約70万年前の海の地層(国分層群)の堆積中に溶岩が流れ込んでおり、マグマの接触部分や安山岩が凝灰質砂岩、シルト層の中に併入している露頭が観察できる。

錦江湾の名前の由来とされている「浪のおり かくる錦は 磯山の 梢にさらす 花の色かな」はこの黒川岬で詠まれたと言われている。

黒川岬

重富海岸の干潟

錦江湾にある大きな干潟で約300種類以上の生物が生息し、海の水質浄化や生物多様性を支える大きな役目を担っている。海岸からは桜島と姶良カルデラ壁を180度見渡すことができ、遠く霧島連山を望む絶景のロケーションが楽しめる。

重富海岸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新照寺

煙草講(かくれ念仏の団体)の信徒たちの思いによって、明治時代に石材による本堂建立が始まった。近くの黒葛野石(凝灰角礫岩)を使ったといわれる本堂の外壁は、石蔵造りの手法を用いている。本堂、正門、石堀、通用門は国の登録有形文化財に指定されている。

新照寺

白銀坂

薩摩藩主要街道「大口筋」の一部。高低差が300m以上あり、全体を足し合わせた延長が2.7kmになる石畳の坂道。カルデラ壁の崖上は桜島を眺める絶好の展望地で、遊歩道や展望台も整備されている。国指定史跡文化財。

白銀坂

天福寺摩崖仏

約70万年前の海の地層(国分層群)に挟在する鍋倉火砕流の火砕流堆積物(非溶結凝灰岩の崖)の岩壁に23体の仏像が彫られている。寺とともに廃仏毀釈を受け、現在は風化してかたちを残すのみとなっている。

天福寺

桜島灰干し

灰干しとは、魚の水分を火山灰で吸収することでくさみを取る料理法。時間をかけて熟成した魚本来の旨味が味わえると大人気のお弁当。鹿児島中央駅や鹿児島空港などで販売している。

灰干弁当

櫻島爆發記念碑

桜島の大正噴火により、多くの桜島島民が旧加治木町など現在の姶良市に避難した。当時の大噴火を伝える記念碑がないため、大正7年に柁城小学校に建立。噴火当時の避難、救護活動の様子や住民の思いが碑文としてびっしりと刻まれている。

桜島爆発

塩田の碑

桜島の大正噴火の際に津波が襲い、堤防が決壊し、塩田一面海になったことが記されている。昭和43年に塩釜公園に建立された。

山田の凱旋門

日露戦争に出征した兵士の帰還を記念して建造した日本で唯一の石造凱旋門。アーチ式の石橋技術が応用されている。国登録有形文化財。

山田の凱旋門

石蔵ミュージアム

明治2年創業の白金酒造では、加治木石で作られた現役の石蔵で、伝統にこだわった焼酎づくりを行っている。また、製造工程の見学や、芋焼酎の歴史を学ぶことができ、売店も併設されている。国登録有形文化財。

石蔵ミュージアム

日木山宝塔

鎌倉時代の加治木氏の墓といわれる並び立つ宝塔の笠は、火山灰が地上や水中に堆積してできた凝灰岩(加治木石)。塔身は、主に砂が固まってできた砂岩が使われている。

日木山宝塔

龍門司坂

薩摩藩主要街道「大口筋」の一部。苔むした石畳の風情が美しい坂道。石工が近くの樋ノ迫石山から溶結凝灰岩を切り出し、平らな切石を整然と敷き詰め、完成までおよそ100年を要したと言われている。国指定史跡文化財。

龍門司坂

金山橋と板井手の滝

龍門滝の上流にかかる橋。島津家が金山経営のため、金鉱山(山ヶ野金山)で採掘した金鉱石や物資を加治木港に運搬するために架けられた。二瀬戸石が利用されていたが、現在は欄干には別の溶結凝灰岩が利用されている。橋上流の板井出の滝は安山岩で、その表面にはオパールの結晶も確認できる。

金山橋・板井手の滝

 

高倉展望台

キャンプ場「さえずりの森」の中にある展望台。標高125mの展望台から、姶良市街地~錦江湾に浮かぶ桜島までを一望できる絶景スポットとして人気を集めている。

高倉展望台

重富海岸自然ふれあい館なぎさミュージアム

重富海岸を拠点に、環境保全活動を続けるNPO法人くすの木自然館が運営。千潟の観察会など、錦江湾を取り巻く様々な生き物について楽しく学べる。

なぎさミュージアム

関連リンク

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