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スポーツのチカラで笑顔に

村田さん

人が集まり、触れ合う楽しさを届けたい。

 市や地域のスポーツイベントで指導や審判などの企画・運営に携わり、スポーツ振興に取り組む「スポーツ推進委員(旧体育指導員)」。村田さんは平成2年からスポーツ推進委員を務め、平成20年から会長に就任。30年間に渡り市の生涯スポーツの推進に力を注いでいる。これまでに県・九州地区体育指導員功労者表彰を受賞。昨年はこれまでの活動が評価され、文部科学省が地域などでスポーツ普及と発展に貢献した関係者に贈る生涯スポーツ功労者表彰(全国163人県内3人)を受けた。


 「人を知ることが大切」と村田さんは家業の石材業を営みながら、地域や商工会、消防団などの活動に積極的に参加。地域の体育行事やソフトボール大会などにも意欲的に携わり、人とのつながりを何よりも大事にしている。現在、市体育協会の理事長を兼任するなど、スポーツを通した地域づくりをさまざまな角度から支えている。
 スポーツ推進委員は、子どもたちを対象にしたスポーツ行事の支援や「ペタンク」「クッブ」といった普段なじみのないニュースポーツの普及など、活動は多岐にわたる。障害者施設で体操やレクリエーションの指導をするなど、ボランティアにも取り組んでいる。会員は定期的に研修会を実施し「スポーツを気持ちよく楽しんでもらいたい」と実際にスポーツを体験しながらルールや審判などの知識や技術を勉強している。「笑顔を見るのがうれしい」とスポーツ推進委員になった原点を忘れず、誰もが気軽に楽しめる催しを心がける。


 長年自治会の副会長を務めるなど、地域活動にも熱心な村田さん。「楽しみは魚釣りと呑んかた」と笑みをこぼす。活動でつながった仲間との飲み会は絆も深まり、新たな試みやアイデアで話が弾むという。現在はスポーツに参加できない人も観戦や交流の場として楽しんでもらえるような仕掛けづくりが課題。「スポーツはきっかけのひとつ、子どもたちや地域の人たちが集まって楽しむ場をつくりたい」と地域づくりや子どもの健全育成の一翼を担い、ひと同士が触れ合う楽しさを伝えていきたいとスポーツの持つ力を信じ活動を続ける。

村田さん研修

 さまざまなニュースポーツを体験しながら、ルールや指導技術など、研修を重ねるスポーツ推進委員。

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