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私たち、地域の盛り上げ役

どんぐり

自らの成長と地元の子どもたちのために

 「地域の頼れるお兄さん、お姉さんになりたい」さまざまな活動を通し、将来の社会の担い手として地域貢献やリーダーシップ能力の向上をめざす姶良市ジュニア・リーダークラブ「どんぐり」。市内在住の中学生・高校生で構成され、青少年ボランティアの一環として子ども会活動や地域行事などの企画や運営に参加し、同世代との交流や地域づくりを支援している。


 会長の加治木さんは、市内の小学5年生から中学3年生を対象に集団宿泊生活を体験するAIRAふるさと学寮に中学1年生のときに参加。「あこがれが興味に変わって」と野外炊事やレクリエーションなどのボランティアに参加していたどんぐりとの交流がきっかけで翌年に入会した。どんぐりでは毎月定例会を開き、行事への参画や自主活動の企画などを話し合う。また、レクリエーションの技術や活動中の危険予知トレーニングなど、自主的に研修会を計画し活動に生かせる能力を磨いている。
 昨年、小学生(4年生以上)を対象に協調性や自主性を養うAIRAふるさとチャレンジャーに指導者としてどんぐりが携わり、事前に市消防や救命救急の専門家から学んだ災害時の避難所運営を考えるゲーム(HUG)などを小学生に指導した。中高生が小学生へ教える防災教育は全国でも新しい取組みとして注目され、災害医療や防災業務に関する学会「令和3年第26回日本災害医学会総会・学術集会」では加治木さんが演者として事例発表した。また、各職種で働く人へ取材し、仕事や将来を考えるあいらびゅーFMの番組「放課後みらいラジオ」に出演。どんぐりのメンバーが司会やレポーターを務めるなど、活動の場を広げている。


 「役に立てていることがうれしい」加治木さんは消極的だった自分が子どもたちや地域に貢献できることで自信を持てるようになったと話す。現在、どんぐりでは子どもたちに楽しんでもらう読み聞かせ絵本を制作するなど、コロナ禍でもできることを模索し挑戦している。「いろいろな経験や出会いで可能性が広がります」共感できる同世代の仲間が増えることを願い、手にした人を和ませる「どんぐり」のような活動を続けたいと加治木さん。

HAG

 AIRAふるさとチャレンジャーで、避難所運営を考えるゲーム(HUG)を小学生に教えるどんぐりメンバー。

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