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“junko推し”で広まるまちの魅力

じゅんこさんサムネ

姶良の食いしん坊が“SNS”で誘惑する

  オンライン上で人々とつながり、情報を共有することができる〝SNS〟。主流なものとして挙げられるのが、フェイスブックやインスタグラム、X(旧ツイッター)、ユーチューブなど。SNS上では、文章や写真・動画など、好きな表現を用いて発信・交流できる。市内在住の専業主婦・吉岡純子さんは総フォロワー数約6万2千人を抱えるグルメインフルエンサー。県内外の飲食店の魅力や観光情報などを発信している。SNSを利用して世に発信している写真や動画の数は、現在、約1000以上にものぼる。
 吉岡さんがSNSを始めたきっかけとなったのは自身が作ったお弁当写真の投稿だった。結婚を機に仕事を退職。姶良市に引っ越し、専業主婦になった吉岡さんは子育てに奮闘する日々を過ごしていた。周りに相談できる知り合いがいない中で、社会とのつながりを感じづらくなり、孤独を感じることもあった。そんな時に夫に作るお弁当をなにげなくインスタグラムに投稿。「おいしそうだね」「すごいね」と家族以外の第三者からのコメントをきっかけに、誰かと繋がっていると実感できるSNSの魅力に夢中になった。それ以来、飲食店の紹介や毎日の暮らしの出来事などを投稿。5年間、投稿を続け、100人から約4万1千人までフォロワーが増え、気が付くと鹿児島の有名インフルエンサーになっていた。

純子さん薩摩川内市

 主催イベント「MOSHIKUI~もしも食いしん坊が姶良の人気店に集合をかけたら~」。当日は11店舗が参加し大盛況。

「みんなにくすっと笑ってもらえたら嬉しい」と投稿への思いを笑顔で語る吉岡さん。飲食店の投稿では料理の魅力やお店の雰囲気を動画や写真に自身のリアルな感想を交えながらわかりやすく紹介している。吉岡さんは今年1月に薩摩川内市で「MOSHIKUI~もしも食いしん坊が姶良の人気店に集合をかけたら~」を初主催。5月にはマルヤガーデンズで「あいら推し展」も開催した。「姶良の飲食店から『イベントに出店したことが集客のきっかけとなった』と言ってもらえたことが嬉しかったです」とほほ笑む。週に2回ほどお店を訪れ、取材から撮影、編集まで1人で行う吉岡さん。「好きなことなので大変だと思ったことは一度もないです」と笑顔をみせる。「SNSでたくさんの人とつながることができる。お店とお客さんがつながって鹿児島の良いものをみんなで共有していきたい」とまっすぐな思いが、フォロワー数を伸ばし続ける秘訣なのかもしれない。

じゅんこさん薩摩川内市いべんと

 飲食店を取材・撮影している様子。スマホ1つで撮影・編集をしている。

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