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覚悟に応える。自信を与える。

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看護師の卵を全身全霊でバックアップ

 「学生たちを新型コロナウイルスから守らなければならない」とドアノブや階段の手すりはもちろん人が触れるであろう場所を職員と一緒になって消毒作業をするのは、加治木看護専門学校の福永和雅学校長。学びを脅かす未知のウイルスにも毅然とした対応で安心できる環境づくりに気を配る。「学生たちの熱意を支えるのが私たちの仕事です」と看護師をめざす一人ひとりに寄り添い、夢の実現に向けて共に歩みを進めている。
 福永学校長はものづくりの民間会社に勤めた後に帰鹿。その後は主に工業系の高校で36年にわたり教鞭をとってきた。3年前の定年退職を迎えようとしていたころ加治木看護専門学校の先代校長から声がかかった。経歴とはあまりにかけ離れた世界に迷いや戸惑いはあったものの、看護の目線とは異なる角度から夢を追う若者の背中を押せればと着任を決意。半端な知識や先入観がないことを強みに変えて柔軟な思考で人材育成に力を注いできた。
 「コロナ禍で混乱を極める医療の現場に学生を送り出す立場として、少しでも不安を取り除いてあげたい」と今年から新たな取り組みをはじめる。看護師として働き始めて3か月の卒業生たちとウェブ会議を開き、経験したことや感じたことなどを共有するホームカミングディだ。卒業生の生の声は在校生の教育内容にも活かされ、知識と技術を即戦力として発揮するヒントにつなげる狙いもあるという。また、メンタルケアの面でも学年担任とは別に各学年数名ずつのグループにチューターと呼ばれる教員が割り当てられ、学習の相談から私的な悩みまでサポート。ストレスの早期発見、早期解消にあたっている。
 「高度で先進的な日本の医療現場では看護師の担う役割の質、量が拡大しています」と卒業後に歩む道の厳しさを話す福永学校長。しかし続けて「その実状を理解しながらもひたむきに日々の研鑽を重ねる学生の姿と覚悟に頼もしさと誇らしさを感じている」と語る。
 豊富な知識が求められる看護師の国家試験は3年連続で全員合格。看護師の卵たちの想いに応え、夢のステージに羽ばたく力と自信を与え続ける。

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 看護師として職責を自覚することを目的に執り行われる「戴帽式」の様子。学生たちは看護教育の母ナイチンゲールが夜中の巡回で使ったランプの灯を模したろうそくの火に、命と向き合う誓いを立てる。

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 かつては加治木工業高校でも教壇に立っていた福永学校長。看護のプロフェッショナルをめざす学生の姿から自身も教育の在り方を学んでいると話す。日々進歩、変化する看護の分野でアンテナを張り学生たちの知識に還元。全国各地で看護にあたる卒業生の活躍に力をもらっている。

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