更新日:2018年6月14日

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平成30年

1月号の「市長の興味しんしん」はお休みです

6月号から市長エッセイタイトルが「市長の興味しんしん」に変わりました

平成30年12月「健康の拠点づくり」

 先月末、うれしいニュースがありました。サッカーJリーグの鹿児島ユナイテッドFCがJ2に昇格したのです。選手の頑張りはもちろんのこと地元チームを絶対に昇格させたいというファンの熱い思いが届いたに違いありません。今後さらに注目度が上がり、サッカー熱も高くなっていくことでしょう。
 そんな折、2020年の完成を目途に姶良市のフットボールセンターの工事が着々と進んでいます。総合運動公園の敷地内に建設され、オープンしますと鹿児島のサッカー普及とレベル強化の拠点となる県内唯一の施設となります。
 プロサッカーチームのキャンプのほか、高校・社会人の公式戦が開催できるようになりますので、サッカー熱が上がれば上がるほどフットボールセンターへのニーズも高まりますし、鹿児島ユナイテッドFCも使用するかもしれません。そうすると選手や関係者、そして多くのファンがやって来るなど、姶良市の発展にも大きく寄与する存在となります。
 また、フットボールセンターはサッカーだけではなく、さまざまなスポーツを楽しめる施設でもあります。小学生や中学生などのスポーツイベントやご年配の方々の健康づくりの場としても活用できます。もちろんグラウンドゴルフもできます。
 ここを拠点に、健康寿命を伸ばすための多種多様な活動が姶良市全体に広がっていく未来が描けるのです。これからも姶良市ではスポーツを通じた発展を視野に入れながら、産学各界と連携をとっていきたいと思っています。

 

平成30年11月「郷土の誇り、痛感」

 東京・中野区の中野サンプラザ前広場。戦国時代から400年続く、加治木反土の太鼓踊りが披露されました。二重三重に人垣ができ、姶良市にゆかりのある人はもちろんのこと、通行中の多くの方たちも太鼓踊りの勇壮な舞いに釘付けになりました。
 先月開催された「関東姶良市ふるさと会」。日本晴れとなったこの日、東京や関東近県で頑張っていらっしゃる姶良市ゆかりの方々、約300人が集まりました。その会の冒頭で、太鼓踊りが披露されたのです。市長の立場で参加するのは初めてでしたが、日ごろから遠く離れた地から姶良市を想い、地元のために尽力されている方々と交流できたことは大変光栄に思っています。懐かしい伝統芸能・太鼓踊りを目の当たりにした方から「本当に感動しました」「長生きはすんもんやね」ととても嬉しい感想も戴きました。
 姶良市は日々変化しています。そして成長を続けています。田畑だったところが、今では大型商業施設になり住宅街になっています。その成長ぶりをふるさと会の皆様に伝えるのも私たちの役割だと思っています。故郷の成長を聞いて目を細める方々を見るたびに、その舵取りを担っている重責を
感じずにはいられません。熱い郷土愛は、地元を離れれば離れるほど強くなっていきます。毎年、各地で開催される「ふるさと会」へ常に胸を張って参加できるように、故郷姶良市の舵取りをしっかりと務めていきたいと思っています。

 

平成30年10月「身近な素材が宝」

 姶良市は今、とても注目されている自治体のひとつです。9月にNHKの全国放送番組「NHKスペシャル」に取り上げられました。なんとAI(人工知能)技術を防災に活用している自治体の代表として注目されたのです。
 姶良市とAI。その意外な組み合わせに、放送を楽しみにしていた私の知り合いからは、新聞のテレビ欄を見て「放送が延期になってしまったのか」と問い合わせがくるほどでした。放送後の反響も大きく、私たちが今取り組んでいることをしっかりとメディアで発信し、全国に伝えていくことはと
ても重要なことだと改めて感じました。
 9月8日には、蒲生地区の「くすの湯」がリニューアルオープンしました。約1年の改修工事で多くの方にご不便をおかけしていましたが、装いも新たに清潔感あふれる温泉として生まれ変わりました。売店も復活しまして、そこで姶良市と観光協会がある試みを始めています。私が以前から提唱している「姶良ばあちゃんスウィーツ」の販売で、その活動がいよいよスタートしたのです。〝あずっがん(小豆羹)〞や〝いこもち〞、〝ふくれ菓子〞といったみなさんが小さいころから親しみのあるお菓子を小分けにして販売。容器やデザインなどまだまだ未完成ですが、お洒落にブラッシュアップしていき、将来的には東京など大都市圏で販売したいと考えています。
 隠れた財産を掘り起こし、どんどん全国に発信していくことがこれからの姶良市には必要なことだと思っています。

 

平成30年9月「早めの避難」

 8月は暑かったですね。台風が5日連続で発生しました。これは観測史上初めてのことだといいます。全国各地で大雨の被害が発生しましたが、被害にあわれた地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。そのような中、8月は出張が多かったです。東京3往復。岩手県1往復。移動するときにはいつも台風に遭遇しました。
 最初の上京では東京に台風が接近中。鹿児島はカラリと晴れているのに東京は「大型で強い台風が接近中」でした。電光掲示版には「条件付きフライト」と。「飛ぶけど、状況によっては鹿児島空港に引き返す」とつれない表示。いっそのこと欠航のほうが諦めもつくのにと思いながら搭乗しました。横に大きく揺れ、揺れるたびにぐっと歯を食いしばり手に汗握り、なんとか着陸まで耐えました。その後、3度出張が続きいずれも台風のため「条件付きフライト」でした。でもすべての便で発着に成功。しぶとく出張をこなし、大きな揺れを乗り切りました。
 これからもまだまだ油断は禁物だと痛感しました。今年の夏は鹿児島県でも大雨や台風に見舞われ、姶良市も何度か避難勧告を出しました。市では大雨の際には、できるだけ速やかに状況を判断して避難所を開設します。職員も配備しますので、安心して早めの避難を心がけてください。

 

平成30年8月「住みよさランキング」

 「住みよさランキング」というのをご存じでしょうか?東洋経済新報社が、全国の都市を対象に毎年公表している指標です。このランキングで姶良市は、鹿児島県1位を獲得しました。3年連続の快挙です!さらに今回は、九州・沖縄ブロックでも第5位にランクイン。前年の19位から大きく躍進しました。
 「住みよさランキング」とは、公表されている各都市の統計をもとに、それぞれの都市が持つ〝都市力〞を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つのカテゴリーに分類してランク付けしたものです。全国の814都市を調査対象としていまして、今回で25回目となります。ちなみに、鹿児島県内で姶良市に続く都市は、2位「鹿屋市」、3位「薩摩川内市」、4位「日置市」、5位「鹿児島市」となっています。
 実際に住んでいる私たちも「姶良市は、とても住みやすいまち」というのを実感していると思いますが、客観的な調査でも裏づけされているということです。
 姶良市は、成長する余地をまだまだたくさん残している〝伸びしろ〞いっぱいの市です。これからも子どもたちの未来のために「住みよさランキング」1位を堅持しつつ、みなさんとともに姶良市をさらに成長させていきましょう。

 

平成30年7月「初めての市長会」

 6月に開催された全国市長会。792の全国の市長が一堂に会します。私も新人とはいえ市長の端くれ。しっかりとした態度で臨もうと会場入りしました。広い会場に地方・県ごとに席が割り振られ、まずは席を見つけるのに一苦労。無事に見つけ座席に着いたのですが、周りは空席が目立ちました。やっぱりベテランともなるとギリギリに到着するんだと思いましたが…、それは大きな思い違いでした。
 多くの市長は、顔見知りの市長の席に行っては、その場で盛んに情報交換を行っていたのです。それは会議が始まるギリギリまで続きました。それに気づいたときは、すでに5分前。私も動かねばと思って腰を上げた瞬間「姶良市長さんですよね」と声がかかりました。声の主は、大阪・高槻市の濱田剛史市長さんでした。
 「姶良市のことは大変興味を持っています」と言われ、ベッドタウンとして、また大消費地と隣接する都市として共通点も多いこともあり、興味を持っているということでした。もちろん都市の規模は高槻市がはるかに大きいのですが、姶良市に興味を持ってくれること自体、とても自信になってきます。
 短い時間でしたが、とても有意義な話ができました。これからも先進都市として参考にしていきたいと思っています。高槻市は大きな地震に見舞われました。濱田市長は、市民が以前の落ち着いた生活を取り戻すために必死に取り組んでいらっしゃいます。一日も早い復興をお祈りいたします

 

平成30年6月「食のブランド」

 小さいころ、蒲生・漆で祖母が作ってくれた「あずっ羹」(小豆羹)。祖母の友人が「あたい家じゃ、こいを作ったで」と持ってきた「ふくれ菓子」。縁側では、ちょっとしたティータイムが始まったのを思い出します。
 お正月には「ねったぼ」。「いこもち」は、祖母が作るちょっと固めのものが好きでした。まさしくこれは、姶良市が誇るスイーツ文化です。私は、これらを日本全国で売り出したいと思っています。名付けて「姶良ばあちゃんスイーツで都会の若い女性を虜にする作戦」。オシャレにデザインした箱の中には、銀色の紙に小さくひとつずつ包まれた宝石のような「あずっ羹」。「姶良ばあちゃんスイーツ」は都会の若い女性を虜にし、ブランド品として大きく成長するでしょう。
 そしてもうひとつ。鹿児島が誇る食文化に〝煮しめ〞があります。鹿児島県各地で味付けや食材も違う煮しめ。「聖地は、姶良市!」と宣言し、この聖地で「煮しめグランプリ」の開催を考えています。味と食材の豊かさを競い合い、煮しめのチャンピオンを決めていくのです。まさに煮しめがブランドになる瞬間です。
 私は、食を中心とした「姶良ブランド」の創出に力を入れていきたいと思っています。今ある〝食の宝〞に磨きをかけて、日本全国に、そして世界に姶良市を発信していきたいと思っています。食は世界の共通語です。みなさんとともにアクションを起こしていきましょう。

 

  平成30年4月「春陽(しゅんよう)」

 4月はエイプリルと英訳されますが、これは、ギリシャ神話の女神「アフロデイテ」に由来し、蕾が開き始める頃との意味を含みます。始まりや兆しを感じる時季であり、気温の上昇とともに高揚感を覚えます。
 暦の上での1年の始まりは1月ですが、日本ではこれとは別に4月から3月をひとつの「年度」と呼んでいます。正式には「会計年度」というもので、学校年度も同じく4月が始まりとなります。では、なぜ年度始まりが4月からなのかといいますと、これは明治時代に遡ります。当時の政府の税金収入源は農家のお米が主でした。秋に収穫したお米を農家が現金に換えて納税し、それから予算編成をしていくと、3月では間に合わなかったという事情があったのです。また、当時日本にとって重要な相手国だったイギリスの会計年度が4月だったことも関係しているようです。 
 また、新社会人・新入生など、この時季には新しい風が流れます。希望に胸膨らませるフレッシュマンの顔には陽光が似合いますね。希望とは夢でもありますが、夢を追い続け努力し続けることにより、それは更に「目標」へと変わるのです。叶えることはなかなか困難でしょうが、夢が目標に変わった時、人は必ず大きく成長できるのです。だからこそ、〝夢はいつも光り輝いている〞のだと思います。
 さて、経営の神様ともいわれる松下幸之助さんが「最善の上にも最善がある」という言葉を残しておられます。市政に対しては最善であるべき判断のもと、職員とともに取り組んでおりますが、ともすると、現状に満足しがちであります。常に向上心を持ち続けるため、心に留めている金言であります。

 

 平成30年3月「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」

 3月の風に思いを乗せて、桜のつぼみは春へと続きます。今年の冬は寒さが厳しかったですが、この冷え込みは桜の開花に欠かせないもので、「休眠打破」を経ていよいよ開花へと向かいます。その意味からも、桜は四季のある美しい日本であるからこそ進化した植物と言えるのです。
 諸説ありますが、桜の「さ」は田の神様を意味し、「くら」は神様の居場所である御座を意味しているのだそうです。春になると、桜の花びらに田の神が宿り、山から里に下りて田植えが終わる頃まで農作業を見守るのだそうです。山の神様が里に下りることを「さおり」、山に帰ることを「さのぼり」といい、その名を残す風習が残る地域もあります。桜が満開となる頃、その花の下で豊作を祈ったのでしょう。
 さて、3月23日は姶良市にとって大切な日であります。8年前のこの日に姶良市は産声を上げ、3町の枠組みから卒業し、新たな歴史を刻み始めたのです。 合併以降、人口が増え続け、今年1月には、ついに7万7千人を超えました。市の目指す将来人口8万人の目標にまた一歩近づいた感があります。このことは、県央としての利便性や優位性もさることながら、市民の皆様と一体となった市の創成期のまちづくりの賜物であると思っております。
 弥生3月。春風駘蕩なる日和のなか、姶良市誕生時の緊張感を想起する時季でもあります。さらなる市政の成熟のため、今後何を成すべきか、熟慮を重ねつつも、臆することなく積極果敢な施策を行ってまいります。

 

平成30年2月「春遠からじ」

 「一月は行く」、「二月は逃げる」の言葉通り、新年もひと月半が過ぎようとしています。立春を迎えても寒さは厳しく、春の訪れが待たれるところであります。二月は異名を「梅見月」とも呼びますが、甘酸っぱい梅の香とともに春へ憧れが漂ってまいります。早春賦の歌詞の如く「春は名のみ」なのですね。
 冬といえば咲く花が少ない印象ですが、その中にあって水仙は、「雪中花」とも呼ばれ、雪の中でも春の兆しを感じさせてくれます。水仙の学名は「ナルシサス」といい、ギリシャ神話の美少年に由来します。その少年は湖に映った自分の姿に恋をして、毎日見つめ続けてついには一本の花に姿を変えてしまったのです。その花が水仙で、「ナルシスト」の語源ともなっています。そして、水仙が深く頭を垂れるのは、水鏡に映る自分の姿を探し続けているのだとか…。美しくも悲しい物語です。
 さて、先月、今年も姶良市成人式を挙行いたしました。全国的に荒れる式が散見される中において、本市の式は例年実に厳かで、今年も立派な式となりました。命の尊さや人の心の痛みがわかり、郷土愛あふれる心やさしい社会人になられますことを切望しております。そして、近い将来、姶良市の成長と発展を、私たちの世代から皆様方の世代に委ねる時期がまいります。今はその充電期間として、大いに青春を謳歌してください。
 「辛い」という文字に横棒を加えると「幸い」となります。そして、その棒を「きぼう」と呼ぶのだそうです。希望を持ち続けることにより、人生の困難もきっと乗り越えて行けるはずです。
 新成人の皆様の一層の精進と躍進を期待いたします。

 

平成30年1月「頌春(しょうしゅん)」

 正月の「正」には、「あらためる」の意味があり、まさに年の始まり、区切りの月を表しています。時代の流れとともに縁起物を飾る風習も少なくなりつつありますが、年の初めを寿ぐ気持ちは大事にしたいものです。
 門松は、竹や松で飾られた正月飾りですが、松は「年神様を待つ」という意味を含み、梅とともに長寿の象徴とされています。
 今年は戌年で、十干十二支では戊戌となりますが、明治維新百五十年の節目の年でもあります。大河ドラマ「西郷どん」の放映を始めとして、県内各地で様々なイベントが予定されています。明治維新の立役者である「西郷隆盛」は無類の犬好きであったことでも知られています。東京・上野公園にて、愛犬"つん"を引き連れて聳え立つ銅像は余りにも有名ですね。
 また、西南戦争で非業の終焉を間近にした時、同行していた犬たちの首輪を外し、逃がしてあげたとのエピソードが残っています。このことには、「敬天愛人」へ繋がる仁愛の想いが強く込められています。
 犬の性質は一言で言いますと、忠誠心が強いということでしょうか。死後も主人を待ち続けた"忠犬ハチ公"は、今でも渋谷駅前の待合せ場所で多くの人々の出会いを見守り続けています。
 さて、「戊戌」は会意文字では収穫を意味するといわれています。姶良市の歩みを顧みますと、合併という種を播き、市民の皆様とともに大切に育むことにより順調に成長し、実りの時期を迎えつつあるといえます。
 本市が笑顔溢れる平穏な一年となりますよう、本年も邁進してまいります。

 

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