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めざすのは豊かな世界の実現

姶良人NO.102

“エシカル”で世界をより良く

 「『エシカルといえば咲綺だよね』って言葉が一番嬉しいです」そう笑顔で話すのは、市内在住の大学生・櫻井咲綺さん。総フォロワー数約3千人を抱えるSNSアカウントを通してエシカルについて自らの考えを発信している。
 エシカルとは直訳で「倫理的な」という意味だが、最近では「人や環境、地域に配慮したもの・サービス」を指すことが多い。幼いころから動物が大好きだったという櫻井さん。中学生時代に環境問題を学ぶ機会があり、「動物たちを守るためには環境問題の解決が不可欠なのではないか」と考えるように。その後大学生になり環境問題について調べていくうちにエシカルを意識しはじめたという。「新しいものを生み出すことで資源の循環バランスが崩れてしまいます。だからこそ必要以上にものを増やさない工夫が大切」と話す櫻井さんが、すぐにはじめられるエシカルな行動のひとつとして挙げるのが古着の活用だ。「買い物は投票のようなもの。たくさんある商品の中からエシカルな商品を選ぶことで企業、そして社会へのメッセージになると思うんです」と訴える。
 櫻井さんは各地で開かれるゴミ拾いイベントに頻繁に参加していて、今年の7月には重富海岸で初めてイベントを主催した。「海をきれいにしたいという共通の想いでつながっている人たちとの交流は幸せな時間。『こんな機会を作ってくれてありがとう』と言ってもらえたことが何よりの喜びでした」とほほ笑む。
 「良くも悪くも行動派」と自らの性格を分析する櫻井さんは、持ち前の行動力で2年前にはフィリピンに留学し、現地で教育ボランティアの活動に参加。また、昨年には日本を代表するグローバルな女性を決めるミスジャパンコンテストのファイナリストにも選ばれ、鹿児島代表として堂々としたパフォーマンスを披露した。一見エシカルからはかけ離れたことのようだが、これらの経験を通して自分に自信を持てるようになり、また、環境問題について多角的な視点で考えて発信できるようになったと話す。櫻井さんにとって「エシカル」とは、決してブレない人生の軸とも言えるものになっている。
 櫻井さんのSNSアカウントではエシカルな商品の紹介や、様々な社会問題に対する彼女の考えに触れることが出来る。「私が誰かにとっての『エシカル』について考えるきっかけになりたい」動物を愛する少女の純粋な思いが、現在の櫻井さんの背中を押している。

ビーチクリーン

 自身初の主催イベント「ビーチクリーンin重富」。当日は同世代約20人が集まった。

ミスジャパンコンテスト

 ミスコンでも環境問題のスピーチや中古アクセサリーの着用など櫻井さんらしさが光った。

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